本部情報」カテゴリーアーカイブ

巻頭言/この2年を振り返って

会長 澁谷國男
会長
澁谷國男

(東京歯科大学同窓会会報 令和3年12月号/第426号より)

 平素より同窓会事業にご理解,ご支援を賜わり心より感謝申し上げます。
 コロナ禍2年目,再々に渡る緊急事態宣言の発出により,同窓会活動も制限を強いられる事態となり先生方にはご不便,ご迷惑をおかけしております。当初はWeb 使用も不慣れでしたが,試行錯誤を重ねて,理事会・各種委員会・学術講演会・セミナー等,同窓会事業も円滑に行われるようになりました。時には専門業者にもお願いし,100名を超える参加者の講演会も開催されました。Web 開催ならではの診療室,自宅からの参加という利点もあり,さらにその運営の精度を高めて,同窓会活動の一つの方法と考えております。
 昨年11月26日に発表されました慶應義塾との統合協議開始のニュース,同窓の皆様には大変驚かれたことと拝察いたします。各地域支部総会等で,対面・Web 会議を通じて,機会あるごとに「同窓会は何ら変わることなく活動してまいります。東歯大の歴史はこれからもしっかり継承してまいります」とご説明してまいりました。今年に入り,コロナ禍,慶應義塾新執行部発足等で統合協議会は一時停滞しております。同窓会は「母校の発展に寄与するという本来の目的を堅持し慎重に行動すべき」と考え事態を見守っております。
 本年度,若手の会員,女性会員がより参画しやすい組織の構築,各地域支部への会員の加入促進を支部活動の充実,新たなる情報手段の活用によるより充実した会員との情報の共有,財政基盤の強化等に取り組んでまいりました。著しい効果は望めませんでしたが,これからも努力してまいります。
 前年に引き続き各支部へ令和3年度会費納入の15%をコロナ禍における支部活動の一助として還元いたしました。各支部で有効にご活用いただければと考えております。
 同窓会は現在,昭和・平成・令和に卒業の3世代で構築されており,その比率は平成時卒業生が主体となっております。昭和世代の支部加入率は約80%ですが,平成世代のそれは50%前後となっております。これらの情況を鑑みて同窓会を考えていかねばなりません。同窓会活動を魅力あるものにすることが第一ですが,参加してよかったと思える同窓会活動になるよう努力します。地道ではありますが,先生方お一人お一人のお声がけが一番です。
 執行部一丸となりコロナ終息後,智恵を出し合い取り組んでまいります。皆様の益々のご支援ご協力をお願い申し上げます。

巻頭言/今,その時

常任監事 太田昭二
常任監事
太田昭二

(東京歯科大学同窓会会報 令和3年10月号/第425号より)

 同窓会会報は,どこから読んでも構いませんが,このページを開いていただきありがとうございます。会報は広報部広報委員会が企画編集し発行している雑誌で,同窓会本部や支部の活動状況をはじめ学術文やクラス会情報等さまざまな内容が盛り込まれています。
 中でも,新型コロナウイルス感染症について名誉会員 奥田克爾先生に2020年6月号,2020年12月号,2021年6月号と3回にわたって投稿いただきました。新型コロナウイルス感染症のことをこれらを読んでその実態や本質を理解し,感染予防に立ち向かう勇気を得ることができました。奥田先生には心から感謝申し上げます。
 また,2020年10月号から「重点事業へのアプローチ」として新進会員についての連載が始まりました。新進会員について詳細に紹介しているのにも関わらず,2021年2月号の新進会員のつどいアンケート結果には唖然としました。「新進会員のつどい・同窓会について知っていますか」の質問に「知ってる33.9%,少し知ってる33.9%,あまり知らない23.3%,全く知らない8.9%」つまり32.2%約3分の1の新進会員は残念ながら新進会員や同窓会のことに興味がないか関心がないのが分かりました。今年も新進会員のつどいが11月13日(土)17:30からWeb で開催されます。是非多くの人が参加されて同窓会に対する意識を高め理解を深めてもらいたいと思います。そしていずれ地元に帰ったなら各支部に入会して,そこで先輩達と交流することで,心豊かになりこれからの生き方を学ぶことができるかもしれません。コロナ禍で人と人とのふれあいが薄れそんな時だからこそ同窓会の存在意義があります。
 どうしてこういうことを言うのかは,若い先生が入会されないと同窓会の基盤が崩れるからです。ご存知のとおり,同窓会は会員からの会費収入で成り立っています。最近の会費収入は頭打ちどころか減少傾向であり,平成23年度には1億円を超えていましたが令和2年度では9,100万円台で約1,000万円の減額です。若い先生達が新進会員を終えてからの支部入会が充分でないことが原因です。新進会員はこれからの同窓会を支える土台として期待をしていますので,支部加入を心からお待ちしております。
 さて,令和2年1月に澁谷会長による新体制が発足したまさにその1月に国内で初の新型コロナウイルス陽性反応が武漢から帰国した男性に出て,またたく間に全国に広がり,同窓会の活動も一変しました。1月の第1回理事会は通常通りでしたが,それ以降,常任理事会や理事会その他各部の委員会等は軒並みWeb 会議を余儀なくされました。そのために令和2年度の事業費が令和元年度に比べて約1,800万円減額しましたが,決して活動していない訳ではなく各部では今できる範囲内で努力していることをお伝えしておきます。余剰分は各支部に還元することになります。
 最後に,このコロナ禍はまだまだ終息するには時間がかかります。これからはコロナウイルスとともに生きていくことになり,新たな取組みをしなければならないでしょう。この機会に執行部をはじめ会員各位が一緒になってこれからの同窓会のあり方を智恵を出し合って考え,より良く発展する同窓会を目指す第一歩を踏み出すことを願っております。

巻頭言/想うこと色々…新しい時代だからこその繋がり

広報部常任理事 佐々木葉子
広報部常任理事
佐々木葉子

(東京歯科大学同窓会会報 令和3年6月号/第424号より)

 東京オリンピック開催まであと僅かとなる中,新型コロナウイルス感染症拡大,ワクチン接種の話題が毎日のように報道されております。会員の皆様におかれましては,ご苦労の毎日とお察し申し上げるとともに,日頃より同窓会活動へのご協力に対し御礼申し上げます。
 東京歯科大学を卒業して早いもので35年,なんと昨年還暦を迎えました。同窓会の会務には,もう10年以上関わらせていただいており,故矢﨑会長のもと,広報委員会や,若手ネットワーク委員会の立ち上げ,120周年記念事業にも関わらせていただき,現在は広報を担当させていただいております。普通に診療をしているだけではお会いすることがないであろう全国各地の多くの先生方や,在校生や卒業直後のフレッシュな先生方と出会うことができました。中でも,東歯祭や卒業式では,在校生の溢れんばかりの笑顔とパワー,卒業式で名前を呼ばれた時の緊張感と父兄の皆さんの満面の笑み…。「私も明日から頑張ろう!」と思ったものです。卒業して何十年も経った今,同窓会の会務に関わっていなければ経験することのない場面に立ち会うことができたことに感謝しています。
 35年前,私もピチピチの女子学生でした。日々の勉強や実習の合間をみては,友人とのお茶に食事にお酒にデートと,海,山,街へと繰り出しては楽しい時間を過ごしたものです。そのような中での繋がりが,日々の臨床や社会生活,そして,このコロナ禍の不自由な状況でも大きな助けになっています。昨年のコロナによるマスクやアルコールの不足事態でも,情報交換をしてお互いに助け合い乗りきりました。遊びにも勉強にも長けた頼もしい友人や先輩,後輩,そして今でもお世話になっている先生方は私の宝物です。還暦を迎えた今だからこそ余計に感じるのかもしれませんが,勉強や臨床に忙しい若い頃には,煩わしい必要ないと思うような目に見えない繋がりは,本当に大切なものです。同窓会を通じて沢山の人との出会いや経験をしてください。そして,人としての引き出しを増やしてください。いつかきっと役に立つと思います。
 同窓会とは…。私は,同窓会とは携帯を買うと,もれなくついてくるGoogleやセキュリティーシステムのようなものだと思います。東京歯科大学を卒業したことによりもれなくついてくる東京歯科大学の同窓会。現代の情報社会で多くの人が使っている検索エンジンやセキュリティシステムのような同窓会を大いに活用していただければと思います。
 広報委員会では会報やホームページ,Facebookそして情報ネットなど様々なツールで情報を提供しています。本学ならではの学術講習会の情報や新進会員のつどい,若手の先生方との交流,そしてコロナ禍の状況に対応したオンライン研修や最新のコロナ情報など…。わからないことがあったときにGoogle先生に聞くように同窓会を活用してください。日々の臨床でわからないこと困ったことや将来のこと結婚のこと…何らかのヒントが見つかるはずです。また,昨今では社会に色々な情報が巡っています。でも,その情報を本当に信頼して良いの?そんな不安もご相談いただければと思います。
 同窓会という貴重なツールを机の引き出しにしまったままで,宝の持ち腐れにするにはもったいない!是非,引き出しの中を見てみてください。
 昨今のコロナ禍では,会食も会話も出会いもままならない状況が続いています。こんな世の中だからこそ,人との繋がりが何より大切なのだと思います。そして,そんな状況でも,同窓会だからこそ出来ることがあるのではないかと模索して頑張っています。

若い先生方の心に,一人でも響くことを願い,皆様の健康と笑顔を心よりお祈りして…。

巻頭言/継承と発展

総務・厚生部常任理事 杉原直樹
総務・厚生部常任理事
杉原直樹

(東京歯科大学同窓会会報 令和3年2月号/第423号より)

 謹んで新春をお祝い申し上げます。同窓のみなさまのご健勝と益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
 2020年1月より総務・厚生部担当の常任理事を仰せつかりました昭和62年卒の杉原直樹です。2014年4月より,東京歯科大学衛生学講座で主任教授を拝命しております。東京歯科大学を卒業して現在まで同窓会大学支部に所属してきましたが,これまでずっと支部の役員をするでもなく過ごしておりましたので,今回大学連携の常任理事に指名されましたのはまさに晴天の霹靂でした。
 ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが,簡単に衛生学講座の沿革の紹介をさせていただきます。衛生学講座が研究室として正式に誕生したのは,昭和28(1953)年4月です。この時の名称は衛生学・口腔衛生学研究室でした。その後,昭和33(1958)年3月に大学院が設置され,衛生学講座として上田喜一主任教授と竹内光春教授が就任しました。さらに昭和37(1962)年に口腔衛生学講座(竹内光春主任教授)が衛生学講座より独立して2講座になりました。それ以後,衛生学講座は西村正雄教授が,口腔衛生学講座は高江洲義矩教授が主任教授を引き継ぎましたが,平成3(1991)年4月から2講座が再統合し,現在の衛生学講座(高江洲義矩主任教授)となり,平成13(2001)年に松久保 隆主任教授,平成26(2014)年より私が講座を運営しています。これまで60年以上の歴史の中で,多数のOB・OGを含む関係者の方々が同窓会会員の中にもいらっしゃると思います。現在は,名誉教授3名,教授1名,講師2名,助教1名,歯科衛生士1名,客員教授1名,客員准教授2名,客員講師1名,非常勤講師7名で教育,研究,社会活動にあたっています。水道橋校舎本館10階に研究室がございますので,お気軽にご連絡ください(現在の状況下では「お気軽にお立ち寄りください」と書けないことが非常に残念です)。なお,初代衛生学講座主任の上田喜一教授は,慶應義塾大学医学部を卒業し,医学部衛生学教室助教授から初代の教授として東京歯科大学に着任されております。ご存知のように,現在,東京歯科大学と慶應義塾大学との統合のための協議が開始されています。これも何かの不思議な縁を感じます。
 昨年初めに常任理事に就任して早々新型コロナウイルス感染症の感染拡大により同窓会関連の事業が殆ど中止となり,また会議も全てWeb会議になりました。私が対面で同窓会関係の会議に出席したのは1~2月の理事会・常任理事会の2回と11月に行われた同窓会評議員会の合計3回のみです。しかも会議の後の懇親会もほぼなくなり,役員全ての方のお名前と顔を覚えるのに非常に苦労しております。しかしながら,この1年間同窓会の運営に携わらせていただき,新型コロナウイルス感染症下の困難な状況の中で会長を始め役員の方々全てが一生懸命に会務に奮闘されているのを目の当たりにして,非常に頭の下がる思いです。私もそれに負けないように皆様とともに同窓会に尽力して参りますので,どうぞよろしくお願い申し上げます。

巻頭言/東京歯科大学卒業生の誇り

事業推進部常任理事 牧野 寛
事業推進部常任理事
牧野 寛

(東京歯科大学同窓会会報 令和2年12月号/第422号より)

 時下 同窓会の先生方におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。また,平素より同窓会事業にご理解ご支援いただき心より感謝申し上げます。本年1月より事業推進部学術担当の理事を仰せつかりました昭和62年卒牧野 寛でございます。2002年より18年間,同窓会学術委員会に在籍させていただき,諸先輩方より歯科医学の基本,応用を学ばせていただきました。まだまだ技量不足であることを自覚しておりますが,乏しき経験と浅き知識をなんとか駆使して職務を全うする所存でございます。何卒よろしくお願いいたします。
 今回の理事就任にあたり,本会の歴史を紐解き,そして学術委員会の在り方を再確認してみました。明治28年に高山歯科医学院の第1期卒業生が,芝区伊皿子町の学舎近くの料亭に集い,歯科臨床の未来について語り合ったことが本同窓会の起源とお聞きしております。また,研鑽し得た知識を後輩に伝えていくという精神は,「本学で学んだものは皆家族」という東歯家族主義すなわち血脇イズムにより継承されて今日に至っております。与えられた職務は大変重責であり,「共に学び,ともに伝える」を目標に学術事業の活性化と同窓会の発展に努力していく覚悟でございます。
 近年若い先生方は同窓会から少し距離を置く傾向があるようにお聞きしております。同窓会の意義に魅力を感じない,メリットがない,煩わしい…いろいろと理由はあるかと思いますが,我々に「後輩たちの未来を考えた事業展開ができているのか」立ち戻って再確認する機会を今回のコロナ一連が与えてくれたようにも思います。
 本年度の学術事業は,臨床セミナー,医療教養フォーラムいずれも中止となりました。そのような中で唯一,「症例発表を中心とした3つの勉強会」をオンラインにて毎月2回開催しております。この勉強会は,臨床経験で得たものを後輩に伝えていくこと,悩ましいケース情報を共有し一緒に考えていくことなど,まさに血脇イズムを継承した東歯らしい学びの場になっております。若い先生方だけではなく,経験豊富な先生方にもご参加いただきその知識と技を伝えていただくことも希望しております。オンライン開催ですから,地方からの参加もオンタイムで可能となり,実際に愛媛・島根県などからの参加実績もございます。参加をご希望の方は事務局までお問い合わせください。
 この他にも,時代のニーズに合った学術情報を,委員会の先生方と試行錯誤しながら積極的にご提供していきたいと考えます。会員の先生方からご意見,ご要望など沢山いただけることを希望いたします。ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
 最後に,愛しき後輩たちへのメッセージです。
「諸先輩からいただいた数々の恩恵に,『恩返し』はいりません。
その恩恵を貴方達の後輩に是非とも『倍返し』してください。
倍返し…いや千倍返しだ!
それが我ら東京歯科大学の伝統継承と未来発展の源となることでしょう。
これが,東京歯科大学卒業生の誇りです」

巻頭言/新たなる飛躍に向けて

常任理事 市川敬一
常任理事
市川敬一

(東京歯科大学同窓会会報 令和2年10月号/第421号より)

 会員各位におかれましては新型コロナウイルス感染症の感染拡大の中,同窓会の活動に対しご支援を賜り,厚くお礼申し上げます。
 本年1月より,会計担当常任理事を仰せつかりました平成6年卒の市川敬一と申します。同窓会の発展のために,少しでもお役に立てればと思っております。何卒よろしくお願いいたします。
 同窓会会則施行規則の義務の中に下記の様な記載があります。
 (義務)
第4条 会則第8条第1項第二号における本会所定の会費,負担金は会則第7条ただし書きに規定されたもの以外は,原則として支部を通じ納入する。
 2  所属支部を通じ,期日内に納入された会費に対しては,会費の5%を「期日内納入協力金」として支部に支給する。ただし,2年間(※令和2年末まで)は周知期間とし,従来通り過年度分に対しても支給する。
となっております。今年の12月でこの周知期間が終了となります。そのために,“ 過年度分会費も含んだ支部への協力金” に関しては,来年度以降は支給することが出来なくなります。つきましては,支部で集金した同窓会事務局に納入していない過年度分会費がございましたら,なるべく早期の納入をお願いいたします。
 来年度(令和3年度)からは,当年の会費を会則通りに4月末日までに支部を通じて納入をいただいた場合にのみ“ 期日内納入協力金” として,会費の5%を支部に支給させていただきます。この納入期限に関しては,色々とご意見があるかと思われます。歯科医師会等の会計年度は4月1日から翌年の3月31日までですが,同窓会の会計年度は1月1日から12月31日までとなっております。そのために納入期日が4月末日となっている事をご理解いただき,ご協力をお願いいたします。
 新型コロナウイルス感染症の感染拡大により,会員の皆様も本当にご苦労されていると思います。そこで今年度に関しては,“ 新型コロナウイルス感染症対策特別支部助成金” という形で,各支部の活動の一助にしていただくための支援金を支給させていただきたいと考えております。上記の期日内納入協力金の5%とは別に,支部を通してご納入いただいた当年度(令和2年度)会費の15%を各支部に支給させていただきます。用途に関しては,支部の会議をオンラインで行う等の経費で使用していただいてもかまいませんし,会員に還元していただいてもかまいません。使い道をこちらで指定することはございませんので,各地区で話し合って決めていただければ結構です。
 今後とも同窓会事業に対してご理解とご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

巻頭言/更なる躍進に向かって

専務理事 小枝義典
専務理事
小枝義典

(東京歯科大学同窓会会報 令和2年6月号/第420号より)

 会員各位におかれましては新型コロナウイルス感染症パンデミックに対し,公私ともご苦労をされている状況に心からお見舞いを申し上げます。
 この度,澁谷新執行部発足にあたり専務理事を仰せつかりました昭和59年卒小枝義典と申します。本来であれば様々な行事の中,親しくご挨拶させていただくべきところでありましたが,それもままならず会務安定化に日々邁進しているところでございます。
 本会の新型コロナウイルス感染症への対応としては6月17日までの会員が多数参加する企画すべてを中止とし,後期事業計画見直しについて改めて提案する事といたしております。それに伴い理事会において準備期間を要する関連事業,7月開催予定の学年代表者会やゴルフ大会,TDCアカデミア2020についても中止することが承認されました。加えて会則第37条(地域支部連合会総会は,原則として毎年1回開催する)につきましても本会同様,地域の実情を勘案し開催の延期,中止を含め書面やWeb会議など局面に即したご対応をお願いしているところでございます。
 また母校も現在大変なご苦労をされていると伺っております。社会全体が正常な状況に戻るまでは私たちは大学施設の借用などに際して十分な配慮をもって活動していかなければと考えております。各会員におかれましても,十分ご理解の上ご協力いただければ幸いです。
 この先が見えない状況においても執行部では今後どのような会員サポートを行うべきかの議論は活発に行われております。状況把握,会費の取り扱い,各種情報提供など前向きに検討する短期的対応。加えて,この機を利用して社会情勢の変化に積極的に対応するための会議の効率化,電子媒体活用や事業のあり方などの具体的対策を中長期的展望として現在も継続協議いたしております。
 普段信心に疎い私ではありますが,最近この災害が我々に何かを教えようとしているなどと考えるようになりました。思うに一年前この状況を誰が予測できたでしょうか。ラグビーワールドカップに期待し大成功をおさめ,ジャパンの躍進とともに日本中ワンチームと叫び東京五輪大成功を夢見ていたことは本当に現実だったのでしょうか。しかし私たちは近年多くの同胞が思いもよらない大災害で生活と日常を奪われ失っていたことを忘れてはなりません。現在多くの犠牲者を出しながら世界中が感染症と戦っています。毎日が平穏無事で昨日と同じ今日である保証はなく,実はそれが人類としての宿命なのだと今気づかされています。
 私は25年前阪神淡路大震災ボランティアとして参加し個人の脆弱さや限界,有事における組織の重要性を感じ社会活動を積極的に行うようになりました。その後,東日本大震災時には災害対策が組織化され一歩ずつ効率化され,地域ではボランティア意識が醸成され文化として認知されました。
 私たち人類は社会という集団で助け合い互いを守りあって進歩してきました。今回の災害は何気ない日常の幸福を知らしめ,人間の思い上がりを戒めている気がいたします。
 会務をしているとメリットデメリットという議論がよく聞かれます。しかし常々それは咬み合わない議論だと思っています。若者や変わった個人主義を標榜する人間はよく繋がりを煩わしさと言い換えます。しかし,彼らは今も同じように思っているのでしょうか。東京歯科大学は血脇イズム「家族主義」を標榜してきました。今こそ,この言葉の意味を考える時だと私は思っています。
 最後に昨年放映されたドラマ「ノーサイドゲーム」の言葉でこの稿を終わりといたします。
 劣勢に立たされた時こそ,人間の本質が試される
 皆様,コロナに負けず,頑張りましょう!

同窓会より会員の皆様へお願い (東京歯科大学3病院等について)(2020年4月28日更新)

2020年4月28日現在、母校3病院の状況については落ち着きを取り戻しておりますが、引き続き各病院ホームページをご覧いただいた上でのご対応をお願い申し上げます。

4月7日に、7都府県に緊急事態宣言が発出されたことに伴い、母校3病院等は現在大変な混乱状況にあるとのことです。
各病院診療体制等についての問い合わせは、母校ホームページをご覧いただき、ご対応をお願いいたします。