昭和31年卒・昭和34年卒・昭和35年卒(3名)・昭和36年卒(2名)・昭和40年卒・平成26年卒の同窓会員が逝去されました。
詳細は「逝去会員」欄をご参照ください。
(以下、報告日順・R5.3.6-16 報告分)
平素より⼩児歯科に患者さまをご紹介くださり,誠にありがとうございます。ニュースなどでは少子化が話題になることもありますが,タワーマンションが増加している都⼼部では事情が異なっており,東京都⼼部では年少⼈⼝は大きな減少はありません。⼩児歯科外来の患者もコロナ流行の影響はあるものの,増加傾向にあります。
⼩児患者の増加に応えるために,⽔道橋病院の改装に合わせて診療室も拡大されました。スペシャルニーズに対応した診療室を含め計8台の治療椅子があります。現在,医局員は教員4名(教授1名,講師3名)にレジデント,大学院生,臨床専門専修科生15名が診療にあたっています。小児の齲蝕自体は減少していますが,重症齲蝕の小児はまだまだ多く,患者の来院動機はやはり齲蝕治療が最も多くなっています。他の来院動機としては埋伏歯や萌出困難歯のような萌出異常,過剰歯や歯の先天欠如の歯数異常が多く,小児の成長過程で起こるこのような問題に対し「適切な時期に適切な対応をする」ことが小児歯科では重要なことです。小児期の口腔管理は言うまでもなく,成人期以降にもつながる大切なものです。乳歯列期に問題があってもそれを修正し改善していくことで,将来は健康な永久歯列となることを目指していきます。
診療内容では主に埋伏歯や過剰歯などの萌出異常や歯数異常があった小児の不正咬合や機能性の不正咬合に対して,10年以上前から矯正歯科と合同で第1期治療を行なっています。また矯正歯科で治療中の患者の埋伏歯の開窓や形態異常歯の歯冠形態修正などを矯正歯科と連携して行なっております。特に歯の萌出や歯列の成長に心配な点がありましたら,ご紹介いただきたいと思います。
また都心では地域に障害者歯科診療所(センター)が多く設置されているため,紹介患者が中心ですが,障害児・者の治療を行なっており,歯科麻酔科とも連携し治療にあたっています。特に障害者であっても小児期には小児歯科的な治療が必要であり,スペシャルニーズ歯科の役割も担っています。
最近の小児歯科のトピックスとしてはMIH,低ホスファターゼ症,小児口腔機能発達不全症などがあります。今回はMIH について簡単に紹介します。
通常,全ての第一大臼歯と1歯以上の切歯が罹患するエナメル質形成不全です。症状の重症度は左右対称ではないことが特徴で,軽微なものも含めると日本人では5〜9人の1人にみられるようです。原因はわかっていませんが,影響が出ている歯の形成時期から,出産時の障害,早期産児,授乳期あるいは生後1年以内の病気,抗菌薬投与,ビタミンD不足などが考えられています。齲蝕との鑑別が必要ですが,エナメル質形成不全なので萌出直後から着色や実質欠損があることや齲蝕検知液には染まりにくいなどの特徴から判別できます。
対応は発見次第速やかにグラスアイオノマー系のシーラントあるいはグラスアイオノマーセメントでの充填を行います。エナメル質形成不全があるので外れやすいのですが,外れたら再度充填することを繰り返し,萌出と咬合の安定を待ちます。形成不全が重度でセメント充填では不十分な症例では既製金属冠修復を行います。いずれも咬合が安定した後に最終的な修復を行います。
このMIHのように小児の齲蝕が減少していくにつれ,新たに注目される疾患が出てきています。おそらくMIH に関しては齲蝕が多かった時代には齲蝕として扱われることが多かったでしょうし,口腔機能発達不全症に関する取り組みは以前から行われていましたが保険収載により対応しやすくなりました。時代とともに役割が変化しつつある小児歯科ですが,健全な永久歯列育成という目標は変わりません。大学病院としての役割を果たしてまいりますので,同窓の皆様におかれましては引き続きご紹介をお願いしたいと思います。
新谷誠康(小児歯科学講座教授)
辻野啓一郎(小児歯科学講座講師)
平素より⽔道橋病院矯正歯科および千葉歯科医療センター矯正歯科に患者様をご紹介いただき,誠にありがとうございます。本歯科矯正学講座は,1914年に我が国最初の矯正歯科治療が行われて以来109年の歴史がある日本で最も古い歯科矯正学講座であり,臨床,教育,研究で日本のトップレベルを⽬指して日夜精進しております。歯科矯正学講座は,⽔道橋病院矯正歯科において16名の常勤講座員と5名の非常勤の体制で診療を行っております。また,千葉歯科医療センターは,常勤者8名,臨床専⾨専修科生34名で診療にあたっております。(図1,2) 続きを読む
「同窓会紹介」および「同窓会って?(準会員・新進会員の方へ)」に、「東京歯科大学同窓会案内(2023年版)」を掲載しました。
「書式・資料ダウンロード」に、「住所、氏名等登録事項変更届」および、「会員死亡報告」(令和5年版、PDF・エクセル版)を掲載しました。
2023年1月17日(火)18時より,東京歯科大学水道橋校舎西棟1階ラウンジにおいて,令和5年 武道始めが開催された。一戸達也学長,松坂賢一少林寺拳法部部長による来賓挨拶,学生代表による決意披露がなされた(柔道部3年 髙橋鵬成,少林寺拳法部2年 宮﨑真理子,弓道部3年 室町理紗,剣道部3年 木住野剛月)。その後,現役学生による各競技の演武が披露された。 続きを読む
令和4年12月4日(日)13時30分よりホテルニューイタヤに於いて,オンラインも含めたハイブリッド形式で栃木県支部令和4年度定時総会が開催された。
総会は石川一麿常任幹事の司会で進められ,藤森 洋副支部長の開会の辞で開始した。逝去会員への黙祷後,支部長挨拶として坂入道子支部長から,令和4年度関東地域支部連合会総会・記念講演会が当番県として無事開催できたことが報告され,また,多くの先生方にご協力いただけたことに対し,感謝の言葉を述べられた。 続きを読む
令和4年10月22日(土)九州地域支部連合会総会・懇親会が城山ホテル鹿児島にて開催されました。令和元年に長崎県にて開催されたのち,令和2年,3年と熊本県支部が準備をしてくださいましたがコロナ禍で開催に至らず,鹿児島県支部主催で3年ぶりの対面開催となりました。 続きを読む