2017 TDCアカデミア 臨床セミナー/Part 2 スポーツ歯科セミナー
適切なマウスガードの必要性、効果およびその設計・製作法(2017年6月11日(日))

2017 TDC アカデミア 臨床セミナー

Part 2 スポーツ歯科セミナー

 近年スポーツと歯のかかわりについては、国民やアスリートから関心や認識が高まっています。また公認スポーツデンティストが国民体育大会、日本スポーツマスターズ、そして2020年の東京オリンピック・パラリンピック等の現場において医療運営の支援やチームデンティストとしてフィールド内の活動も注目されてきています。
 さて、一般歯科とアスリートの関わりが深いのがマウスガードであります。しかしながら安全性とは程遠いものやパフォーマンスの低下を施すものなど、間違ったマウスガードを使用しているアスリートがいるのが現実です。そこでマウスガードの普及にも尽力され、長年の研究によりマウスガードがもたらす外傷の予防軽減だけではなく、噛み合わせがもたらす運動能力の向上や姿勢制御の向上を明らかにされてきた武田友孝先生にご講演いただき、正しいマウスガードの製作法を学んでいただきます。

臨床セミナー Part 2 スポーツ歯科セミナー
適切なマウスガードの必要性、効果およびその設計・製作法
講師:

武田 友孝

  • 日本大学歯学部 卒業
  • 日本大学大学院歯学研究科 修了
  • 東京歯科大学口腔健康科学講座スポーツ歯学研究室 准教授
  • 日本補綴歯科学会 指導医
  • 日本スポーツ歯科医学会 認定医
  • 日本オリンピック委員会・バレーボール競技・強化スタッフ
  • 日本体育協会スポーツデンティスト
  • 日本歯科医師会スポーツ歯科委員会委員
日時: 2017年6月11日(日) 13:30 ~ 16:00
場所: 東京歯科大学 水道橋校舎新館8F
定員: 60名
受講料: 7千円 / 5千円(前年度同窓会費納入者)

講演

  • マウスガードのスポーツにおける顎口腔外傷・脳震盪の予防軽減効果
  • 正しいカスタムメイドタイプマウスガードの必要性
  • 安全性の高いマウスガードの設計、製作法
  • マウスガード装着による噛みしめがもたらす運動能力向上や姿勢制御の向上について
  • スポーツ歯科の可能性について


2017 TDCアカデミア 臨床セミナー/Part 2 スポーツ歯科セミナー 適切なマウスガードの必要性、効果およびその設計・製作法(2017年6月11日(日)) 講師:武田 友孝

武田 友孝

 近年、マウスガードによる顎口腔系外傷の軽減、予防効果は、実験的、疫学的に立証され、スポーツ関係者のマウスガードへの認知度は高まり、その普及も進んでいるものと思われます。また、マウスガードの運動能力におよぼす影響に対する関心も少なくないようです。しかし、マウスガード装着時の外傷が少なくないこと、不適切なマウスガード使用による運動能力へのデメリットのあることも事実の様です。これは、未だに市販タイプおよびインターネットなどで購入可能な適切とは言えないマウスガードが使用されていることが、主な原因と思われます。しかし、カスタムメイドタイプであっても選手の口腔内状態、参加種目、競技レベルなどに適したマウスガードが必ずしも提供されていないことも要因の一つと思われます。
 今回これらの点を考慮した適切なマウスガードの必要性、デザイン、製作方法、正しい咬合の重要性などについてお話しさせて頂きたいと思います。さらに適切なマウスガードの、全身筋力、平衡機能の向上など高い運動機能の発揮に欠かせないスポーツクレンチングへの効果ならびに頸部筋力の向上による脳震盪の予防軽減などにも言及したいと思います。
 スポーツ歯科的な活動は、縁の下の力持ちであることが少なくないと思われますが、今後のスポーツ界の発展に必要不可欠であることは揺るぎない事実と思われます。今回、スポーツ歯科の現状、可能性についても触れさせて頂き、私のお話が先生方の臨床、選手の外傷の軽減・予防、2020 年の東京オリンピック・パランピックに少しでもお役に立てれば幸いです。

(Tomotaka Takeda)

2017 TDCアカデミア 臨床セミナー/Part 2 スポーツ歯科セミナー 適切なマウスガードの必要性、効果およびその設計・製作法(2017年6月11日(日)) 講師:武田 友孝



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