第429号」タグアーカイブ

東北地域支部連合会/総会

 盛岡市を中心として200年以上の伝統を持つお祭りである「チャグチャグ馬コ」がコロナ禍のために3年ぶりの開催となった令和4年6月11日(土),まさに同じ日に盛岡市で東北地域支部連合会総会も3年ぶりの開催となり,ホテルメトロポリタン盛岡ニューウイングを会場に,東京歯科大学学長の一戸達也先生,同窓会会長の澁谷國男先生,専務理事の小枝義典先生,東北地域支部連合会理事の太田貴志先生をお迎えし,東北各県より,支部長プラス1名~2名という大幅に人数制限をさせて頂き,お集まり頂いた先生方と対面での総会を開催することができました。 続きを読む

四国地域支部連合会/令和4年度総会開催


 令和4年5月28日(土)18時よりZoomを用いて四国地域支部連合会総会および学術講演会を開催いたしました。新型コロナウイルス感染症の懸念が払拭できず,今年も残念ながらリアル開催を見送り,Web開催と致しました。
 総会は当番県の香川県支部の市原雅也先生(平成14年卒)の司会進行により,支部長代行の藤本 清先生(昭和48年卒)の開会の辞で始まり,校歌斉唱の後,物故会員1名に対し弔意黙祷を行い,井出吉信理事長・学長,澁谷國男同窓会会長,小枝義典専務理事の来賓紹介とご挨拶がありました。 続きを読む

群馬県支部/令和3年度臨時総会報告

 令和3年12月12日(日),新型コロナウイルス感染症第6波直前の師走に,令和3年度東京歯科大学群馬県支部臨時総会がホテルメトロポリタン高崎にて開催されました。コロナ禍でなかなか開催できなかった総会ですが,約2年ぶりの開催ということで久しぶりにお会いした先生方もいらっしゃる中,盛大に開催することができました。 続きを読む

千葉県支部/社保講習会・学術講習会

 7月10日(日)午後1時よりペリエ千葉7F・ペリエホールにて,社保講習会・学術講習会,懇親会が行われました。当日はオミクロン株BA.5による新型コロナウイルス感染症の再度の広がりを見せ始めているなか,91名の会員の先生方が出席されました。洪 良基副幹事長の司会のもと,宮吉 誠副会長の開会の辞に続いて山倉久史会長の挨拶のなか,新人を含めた17名の常任役員の先生方が自己紹介を行い会が始まりました。 続きを読む

静岡県支部/令和4年度 保険説明会

 令和4年7月3日(日),コロナ禍も落ち着きはしているものの未だ終息が見えない中,感染予防対策を講じてホテルアソシア静岡にて保険説明会が行われました。平川彰生専務理事の司会進行のもと,栗原由紀夫副支部長の開会の辞に始まり,竹内 智支部長及び大松 高静岡県歯科医師会会長の挨拶を頂いた後に,保険説明会へ移行しました。 続きを読む

ちょっとSpotlight:「ラグビー部OB奮闘記」(同窓会報429号より)

 令和2年初頭から大きな影響を与えてきた新型コロナウイルス感染症は, 私たち医療関係者の活動や生活を脅かすばかりではなく,学生やスポーツ界にも大きな傷跡を残しました。社会が 必死であるがゆえに見逃されてきた傷は,何とかできる我々よりも,何ともならない「学生スポーツ」に大きな空白を生み出しています(本年度のデンタル中止の一報も入りました)。
 ラグビーは,15人という多くの人数を必要とするスポーツです。 東京歯科大学ラグビー部は,創部55年あまりの歴史を持ち,素晴らしい仲間と連帯を堅持してきました。しかし現役は新入部員の勧誘もままならず,感染を危惧し練習も十分にはできていません。
 そこで,OB有志は,改めて絆を現役後輩にしっかりと伝承し,ラグビー部員として卒業してもらいたいがため全国に声を掛けました。そして6月4日医歯薬7人制大会『メディカル7』に東京歯科大学OBチームとしてエントリーし,ワールドカップの聖地でもある埼玉熊谷スタジアムで大奮闘いたしました(奮闘記については後段をご覧ください)。この大会は学生16チーム,OB 18チーム,OVER40 9チームそして OVER60 2チーム,計45チームが参加したワンデイ7人制マッチです。規模は日本最大の大会であり, 出場者はおよそ700人。東歯はOB,OVER40そしてOVER60精鋭32名の選手を登録。加えて大勢のラグビー部応援サポート隊の大軍団で“生涯スポーツラグビー”をエンジョイしました。
 人は様々な個性と多様性を持っています。学生時代少々やんちゃであったり,内なる闘志をどう表現したらいいのか迷いながらラグビーと出会い,助けあいながら卒業したたくさんの仲間が全国にはいます。自らの体を盾にボールの継続を求め,華麗なる得点も一人の力としてではなく全員の力として認め合う精神は,混迷する現代社会の中でもいかんなく発揮されています。そして,それがこれからの東京歯科大学を支える大きな力となると私は信じています。
 我々先輩は,もがき苦しんでいる後輩たちにもしっかりその精神を伝え,彼らを支えていきましょう。

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巻頭言/歯科衛生士がいない!歯科技工士も?

常任理事 佐藤 亨
常任理事
佐藤 亨

(東京歯科大学同窓会会報 令和4年10月号/第429号より)

 本年6月に,東京歯科大学を退職し,太陽歯科衛生士専門学校の校長に就任しました。最近のことですが,様々な専門職を育成する専門学校の会議に出席しました。この会議には,調理,インテリア,トリマー(動物美容),美容師,幼稚園教諭,観光などと歯科衛生士を養成する11の専門学校の理事長・校長らが参加しました。議題は,自分の学校にいかに学生を集めるかでなく,それぞれが関わる業界の魅力をいかに受験生にアピールし,いかに多くの人にその職種に関心を持ってもらうか,でした。この課題はどの職種の専門学校も悩んでおり,各職種でその特徴を生かしたいろいろな工夫が紹介されました。
 2017年に東京歯科大学の歯科衛生士学校が短期大学として水道橋に移転し,私も,この5月までの約2年間,その副学長として勤務いたしました。短期大学の昨年の受験倍率は3.09倍で,今年の入試ガイダンスにも多数の受験生が来校しているとのことで,うれしい限りです。現在の勤務先である太陽歯科衛生士専門学校も,昼間部・夜間部それぞれ毎年募集定員の80名の学生が入学しております。首都圏では,ここ数年で数校の歯科衛生士養成校が新設されております。その一方で,定員割れが生じたり,募集定員の削減や募集を停止する学校もあり,淘汰が進んでいます。このように歯科衛生士養成校の新設があるものの,「人気職業ランキング100」や「なりたい職業ランキング」などにおいて,医師,看護師,薬剤師などの医療職は常に人気がありますが,残念なことに歯科衛生士は上位にランクインしません。口腔内衛生状態の管理のみでなく,周術期の口腔管理,インプラント処置後の口腔管理など多くの活躍の場がある歯科衛生士という職業ですが,歯科衛生士不足に直面している先生方も多いと聞いております。この歯科衛生士不足に対しては,我々歯科衛生士学校関係者の努力や歯科衛生士会の活動のみでなく,歯科医師会を含めた歯科業界全体で,さらなる対策を立てる必要があるのではないでしょうか。
 一方,最近,コンピュータを活用した,いわゆるデジタルデンティストリーが急速に普及してきました。歯科補綴領域における最たるものが口腔内スキャナーの実用化,CAD/CAM法による補綴装置の製作,データの共有化と保存などです。これらにより補綴歯科治療のワークフローが大きく変化しました。しかしながら,このデジタルデンティストリーによりすべての補綴装置が問題なく先生方に供給されるわけではなく,歯科技工士が不要になるわけでは決してありません。まだ今でも歯科技工士が作る補綴装置が診療の半分近くを占めています。このような状況の中,歯科衛生士不足と同様の問題が,歯科技工士においても生じています。すなわち,歯科技工士学校への入学者数の減少に伴う歯科技工士不足です。現状では,補綴装置をデジタルデンティストリーで製作する場合においても,熟練した歯科技工士が製作過程に関わることで,より質の高い技工物が製作されることになり,患者さんの咬合・咀嚼に調和した状況に仕上げる歯科医師の大きな助けとなっています。したがいまして,歯科技工士の不足についても歯科業界全体で急いで考えていく必要があります。
 現在では,歯科医師,歯科衛生士,歯科技工士によるチーム歯科医療によって,質の高い歯科医療を患者さんに提供しております。もしも,歯科衛生士,歯科技工士の不足が進みますと,診療器具の滅菌・消毒管理,患者の口腔内管理,技工物の製作など,歯科診療のほとんどすべてをひとりの歯科医師だけで行っていた50年以上前の状況を思い浮かべてしまいます。それが現実とならないことを祈ります。