ふるさと自慢:「路地の匂い」/本郷(同窓会報398号より)

国立国会図書館蔵の浮世絵歌川広重画【本郷】で昔の赤門(加賀藩前田家上屋敷)の様子をうかがい知ることができます。
HP:http://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail202.html

 小,中,高,大学,地区歯科医師会と,ずっと先輩の方から昨日,同窓会会報に掲載する原稿依頼の又依頼が飛び込んできて四苦八苦。今原稿用紙に向かっています。(パソコンが使えませんので,笑)
本郷支部のあるこの地域は東京ドームシティー,世界に冠たる東京大学,名勝六義園,湯島聖堂,根津神社,学問の神様菅原道真を祀る湯島天神など都会ならではの施設もあり,また緑も比較的多くいろいろな地域への交通アクセスも良くて大変便利で過ごしやすい土地柄です。(JRは通っていませんが…,笑)
なかでもこのところTV,雑誌でもよく取りあげられるのが谷中(台東区),根津,千駄木の通称「谷根千」! 休日にもなると外国の方も含め地方からも多くの方々が訪れています。バックパッカーで片手には地図と本,その雑誌『地域雑誌(谷中・根津・千駄木)』を展開していたのが,不肖わたくしの姉たちです。94号でその幕を閉じましたが,現在でも検索ができるようです。広報担当の方より「ちょっと自慢を!」とのことで書いてしまいました。スミマセン!
戦後空襲で焼け野原になった東京の中でも多くの面積が難を逃れ,今も昭和のたたずまいが残っています。そこがツーリストの郷愁に触れるのかもしれません。車も通れないような路地を,人や自転車,猫だけが闊歩しています。防災の面ではちょっと…。額を寄せあう隣組。核家族やマンション住まいとは異次元の空間を醸し出します。いまだにお惣菜のやり取りやオムツの貸し借りなどをしていると聞きます。『ALWAYS 三丁目の夕陽』という映画を地でいったような町です。お近くにおいでの折りには昭和ワールドにワープしてみませんか?
最後の自慢。結婚してもこの地を離れない,地方に行っても又戻ってきたくなる。そんな地域なのかもしれません。かくいう前述の先輩も私もこの地を離れておりません。
商業主義優先の乱開発で価値のある旧き素晴らしい建物が姿を消す。ずっと暮らすひとびとの生活が脅かされる。今後がとても心配でなりません。
追記:散策の際はおしずかに…

(昭和62年卒 森  俊一)