2015 TDCアカデミア 臨床セミナー/矯正セミナー
「アライナーによる矯正治療の基礎と応用」(2015年11月8日(日))

2015 TDC アカデミア 臨床セミナー

矯正セミナー

講師:渡辺 和也

 近年、矯正歯科では装置の簡便化がはかられ、治療の煩雑性が減少していますが、それでも全顎矯正を行うにはセファロ分析もあり、簡単に手をつけられないのが現状です。一般歯科の中で、矯正治療を行うということはひとつの大きなハードルではありますが、歯牙の移動量の少ない限局矯正治療で、ブラケットを使用しない矯正装置、アライナーであれば、臨床に導入しやすいかも知れません。アライナーは見た目も透明でわかりににくく、確実に歯を動かすことができる、患者満足度が高い矯正装置です。
講演では、アライナーによって動かす歯牙移動の基本知識について、また製作過程でアライナーに矯正力が宿る仕組みや、ラボへのオーダーの仕方等について学びます。そして実習では、専用コントラによる効率的ディスキングを体得していただき、明日からの臨床に応用できるようにお教えいたします。

臨床セミナー 矯正セミナー
アライナーによる矯正治療の基礎と応用
講師:

渡辺 和也

  • 東京歯科大学卒
  • 東京都武蔵野市開業
  • 日本矯正歯科学会 認定医・指導医・専門医
  • Edward H. Angle Society Regular Member(USA)
  • 東京歯科大学歯科矯正学講座非常勤講師
  • 日本歯科大学歯科矯正学講座非常勤講師
  • 慶応義塾大学歯科口腔外科学講座非常勤講師
日時:2015年11月8日(日) 9:30 ~ 16:30
場所:東京歯科大学 水道橋校舎新館8F
定員:30名
受講料:5万円 / 4万円(前年度同窓会費納入者)

講演

  • 適応症と非適応症
  • 各歯牙移動に対応したアライナーの種類
  • ラボでの作製手順
  • 各種アライナーとの比較
  • 患者管理

実習

  • ディスキングに適した部位の判定
  • 専用コントラを用いたディスキ

*患者説明用に、実習で使用したアライナーと模型は持ち帰れます。
*クリアアライナー(和田精密)発注に必要なシリアルナンバー入りのサティフィケートが発行されます。


 日本ではアライナーもしくはマウスピース矯正とも呼ばれる透明な可撤式矯正装置、いわゆる「クリア・プラスチック・アプライアンス」について、その現状を紹介する。1945年にKeslingによって発表されたエラスティック・ポジショナーのアイディアがその原点と考えられるが、1990年代にSheridanらがESSIXを発表、2000年代に入りAlign Technology社がInvisalignを製品化させBoydらがその症例報告を行っている。また、KimらはClear Alignerを発表し主にヨーロッパやアジアで使われるようになった。現在、国内外で上記以外にもさまざまな装置が独自に開発され発表されているが、多種多様でその正確な数を把握することは困難を極める。
これらの新しい治療システムは、従来のブラケットやワイヤーを使わないことを特長とし、患者にも抵抗感が少なく受け入れられやすい。日進月歩で開発される新しい材料や装置作成システムの改良などにより、アライナーによる矯正治療の適応症例の幅も広がってきたが、残念ながらすべての不正咬合をこの装置だけで治療できるわけではない。
今回のセミナーでは、各歯牙移動に応じたアライナーの種類、アライナーが生み出す矯正力、そして矯正装置としての仕組みや適応症・非適応症などについて解説し、実際の症例を示しながら、その限界と可能性について解説してみたい。
(Kazuya Watanabe)


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