2016 TDC アカデミア 臨床セミナー
顎関節症セミナー
顎関節症の治療は、大きく変化してきています。大学病院等でも従来は口腔外科での診断や治療が多く行われてきましたが、最近では「痛み外来」などで口腔顔面痛の一分野としてとらえ、治療が行われるようになってきています。治療の内容も手術や咬合に関するもの、あるいはスプリント療法などから理学療法や運動療法といった、いわゆるリハビリテーション領域の治療が行われるようになってきています。一般臨床医として最近の知見を加えた顎関節症の診断や初期治療ができることは重要であり、理学療法のような継続的な患者指導が必要で非侵襲的な治療であれば、なおさら知識を得ておくことが必要です。
今回は、顎関節症の治療の変遷もふまえた総論から顎関節症の筋膜痛のマッサージ療法を主体としたマイクロストレッチ療法の各論まで幅広く解説いたします。
臨床セミナー 顎関節症セミナー 顎関節症のパラダイムシフト 〜とらえ方からマイクロストレッチまで〜 |
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講師: |
原 節宏
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日時: | 2016年4月24日(日) 12:00 ~ 16:00 |
場所: | 東京歯科大学 水道橋校舎新館8F |
定員: | 60名 |
受講料: | 1万2千円 / 1万円(前年度同窓会費納入者) |
講演
- 顎関節症の発症とメカニズム
- 顎関節症の治療の変遷
- 筋膜痛の実態
- マイクロストレッチ療法
- 臨床例とQ&A
顎関節症の診断と治療は、1990年代後半から大きく変化してきています。従来は「過負荷・炎症モデル」として口腔外科と補綴分野での診断と治療が多く行われてきましたが、最近は「生物心理社会的疼痛症候群モデル」として口腔顔面痛の一分野としてとらえるようになってきました。治療の内容も侵襲的な咬合治療や外科治療から、理学療法や運動療法といった非侵襲的ないわゆるリハビリテーション領域の治療が主体になってきています。
一般臨床医として、最新の知見を加えた顎関節症の診断と初期治療ができることは重要であり、そのためにはこれまでの歯科領域ではなじみが薄い、顎関節症に効果的な理学療法や運動療法のノウハウを身につけておく必要があります。
日本歯科大学附属病院顎関節症診療センターでは、非侵襲的で安全性が高く、かつ治療効果の高い治療法として、顎関節症の病態として注目されている筋膜痛(Myofascial pain)に対するセルフケアと筋膜マッサージ(マイクロストレッチ)療法を診療の中心に据えて活動しています。
講演では、顎関節症のとらえ方・接し方の変遷をふまえた上で、筋膜痛由来の顎関節症治療に有効な各種療法を解説し、初期治療として効果的な筋膜痛に対するセルフケアについて簡単な実習をまじえながら供覧いたします。
(Setsuhiro Hara)
2016 TDCアカデミア セミナー:
2016 TDCアカデミア セミナー一覧:
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明日からの臨床に活かせる歯の移植・再植(2016年7月10日(日)) - 2016 TDCアカデミア 臨床セミナー/補綴セミナー
「明日から取り組めるコーヌスクローネ 2016」(2016年9月10日(土)・11日(日)、2日間)