巻頭言/総務・厚生あれこれ

総務・厚生部常任理事 財部正治
総務・厚生部常任理事
財部正治

(東京歯科大学同窓会会報 平成25年6月号/第391号より)

 矢﨑執行部が動き出し,すでに1年が経過しました。前大山執行部の同窓会改革路線を継承し,さらに一層の改革が進められております。矢﨑会長の掲げた24年度年頭の会務執行の重点項目として,「同窓会改革の推進と発展」を挙げておられますが,その成果が次第に実際の形として現れて参りました。昨年の評議員会は,評議員の数が128名から78名に削減されたため,前回に比べかなりスリムなものとなりました。これは,これまで評議員が支部単位で選出されてきたものを,各地域支部連合会単位の選出とし,またクラス代表の評議員を見合わせたことによります。

 本部と支部および支部連合会の連携を強化するため,地域支部連合会が支部と本部のパイプ役として明確に位置付けることになりました。ただ,現状では地域支部連合会の機能に地域差があり,経過措置として各県最低1名の評議員が確保されています。

 クラス代表の評議員を見合わせたことについては,今後検討することが前提になっておりますが,若手会員の意見をくみ上げる代替策として学年代表者会を開催し,その効果を検証しているところであります。地域選出の評議員は比較的高い年齢の世代に集中することから,学年代表者会は幅広い年代層の意見を聞く場として,今後少なからず役割を果たすものと思われます。

 このような事情を背景に,23年から数えて2年を目途に経過措置の見直しが行われます。具体的には今年の評議員会で協議されることになりますが,それまでの間に各支部での議論を深めるようお願い致します。

 毎年,評議員会に引き続いて総会が行われます。総会は会員が発言出来るもっとも上に立つ会議として,また会則の変更,決算および資産の状況を議決する場として重要な会議であることに違いありません。しかしながら,ここ数年,総会だけに出席する会員はほとんど無く,評議員会出席者がそのまま総会に臨む状況が続いております。そのため,昨今,総会の廃止案が浮上してきました。本来の目的を果たし得なくなってきていますし,日本歯科医師会でも総会が廃止されました。

 今後,存続,廃止,条件付きの廃止,の3つの選択肢を軸に議論が進むものと思われます。仮に廃止の方向に向かうことになれば,評議員会の役割はさらに大きくなります。また評議員を選出する地域支部連合会の意義も一層重要なものとなります。各地域支部連合会で行われる支部長会には矢﨑会長以下本部役員が出席します。各地域の支部長各位共々,先を見据えた総会のあり方についての結論が得られるよう,十分な協議を進めていく予定であります。

 昨年の評議員会で協議題として提出したもう一つの大きな問題に,同窓会選挙規則作成の件があります。

 これまで会長,監事は評議員会において,会員の中から選出することが,会則に定められておりましたが,選出するための選挙規則がありませんでした。23年の評議員会において選挙規則作成を要望する意見があり,会員相互の公平性を保つ意味から,その成立に向けて,会務検討特別委員会に諮問し協議をお願いしております。間もなく具体的な選挙規則案の答申がでるものと思われます。

 総務・厚生部では上記の項目のほか,今後の共済のあり方,会費収入の減少に伴う今後の年間事業の見直し,会員管理対策など種々の重要な問題に取り組んでおります。これまでの運営方針に対し,時代に即した変更,改善を図っていくことは本部役員に科せられた使命と考えます。ただ,それを実践していくためには,会員各位のご理解とご協力が不可欠であります。よろしくご高配のほど,お願い申し上げます。

 なお再来年には同窓会は120周年を迎えます。現状に見合った記念事業の検討に入っております。ご期待ください。