2015 TDC アカデミア 医療教養セミナー
リベラルアーツ・リレー講座
歯科医療の専門化、高度化が進む中で、専門職におけるリベラル・アーツの重要性が再認識されております。そこで、同窓会においても、リベラル・アーツに関する内容についても積極的に取り組んでいきたいと考えております。リベラルアーツ・リレー講座では歯科医のための教養講座として、多彩な分野より講師をお招きして、講演会の開催を企画してまいります。
歯科医療の専門化、高度化が進む中で、専門職におけるリベラル・アーツの重要性が再認識されております。そこで、同窓会においても、リベラル・アーツに関する内容についても積極的に取り組んでいきたいと考えております。リベラルアーツ・リレー講座では歯科医のための教養講座として、多彩な分野より講師をお招きして、講演会の開催を企画してまいります。
※2016年9月5日更新:本セミナーの模様が、Doctorbook academy 東京歯科大学同窓会ページより配信されております。ぜひご覧ください。
近年の根管治療は、Ni-Tiファイルの登場やマイクロスコープの使用に伴い、従来の根管治療に比べより精度の高い治療へと変化してきています。しかしこれらの最新技術を様々駆使しても、基本的な歯内療法の考え方やコンセプトをしっかり理解し、技術を習得していなければ、良好な治療結果には結びつかないでしょう。
本セミナーでは、根管解剖を理解した上での髄腔開拡、根管拡大・形成、洗浄、根管充填などの歯内療法の基本的な内容について、一つ一つ再度見直していただき、さらにはNi-Tiファイルや拡大鏡などの有効的な使い方を講演や実習から習得していただきます。先生方の日常臨床のレベルアップへとつながる、実践的な2日間のセミナーです。
※2015年3月28日追加:ご案内ポスターを掲載しました。
歯科には最適治療という方程式はありません。それは患者と術者のそれぞれの「個の多様性」があるからです。それぞれの患者から学ぶ以外にないのです。それを解消する為に必要なのは症例を通じて勉強する事であると考えています。以下のようなステップを考え、それに合わせた研修会をご案内いたします。
*臨床に対するちょっとした疑問をお持ちの方どなたでも参加できます。申し込みは不要で、毎月必ず開催しています。
日常臨床において欠損補綴を行うにあたり、「何をみて」、「どのように診断し」、「設計をどうしたら良いのか」頭を悩ますことは、意外に多いのではないでしょうか。
本セミナーでは義歯設計の際に、基本的な欠損歯列の見方、義歯設計のポイント、支台装置の選択方法などを実際の症例を提示しながら解説します。
また、グループディスカッション(模擬チュートリアル)を通して、症例の難易性、分析、診断能力を養うことも目的としています。長期症例や難症例を講演から疑似体験することにより、診断、治療計画の大切さ、経過観察の重要性を習得して頂くセミナーです。また、先輩臨床家によるオープンディスカッションも企画しており、特に臨床経験の浅い先生方に最適のセミナーとなっております。
本セミナーは、東京歯科大学同窓会会員で、各分野で長年にわたり活躍されている著名な先生を講師としてお招きして行う講演会です。日々の臨床でどんな事を感じどんな事を考え、どのように患者と向き合い取り組んでこられたか、また、その臨床経験の中から、次世代へ伝えたい事などをお話しいただき、世代間での交流を目的としたセミナーです。
近年、矯正歯科では装置の簡便化がはかられ、治療の煩雑性が減少していますが、それでも全顎矯正を行うにはセファロ分析もあり、簡単に手をつけられないのが現状です。一般歯科の中で、矯正治療を行うということはひとつの大きなハードルではありますが、歯牙の移動量の少ない限局矯正治療で、ブラケットを使用しない矯正装置、アライナーであれば、臨床に導入しやすいかも知れません。アライナーは見た目も透明でわかりににくく、確実に歯を動かすことができる、患者満足度が高い矯正装置です。
講演では、アライナーによって動かす歯牙移動の基本知識について、また製作過程でアライナーに矯正力が宿る仕組みや、ラボへのオーダーの仕方等について学びます。そして実習では、専用コントラによる効率的ディスキングを体得していただき、明日からの臨床に応用できるようにお教えいたします。
本セミナーは、東京歯科大学同窓会会員で、各分野で長年にわたり活躍されている著名な先生を講師としてお招きして行う講演会です。日々の臨床でどんな事を感じどんな事を考え、どのように患者と向き合い取り組んでこられたか、また、その臨床経験の中から、次世代へ伝えたい事などをお話しいただき、世代間での交流を目的としたセミナーです。
コーヌスクローネ義歯を臨床に取り入れたいという思いはあるものの、複雑な治療ステップの上に体系的に学ぶ機会がなかったため、なかなか着手できない方は多いかも知れません。本セミナーでは、欠損歯列におけるその適応、実際の製作、装着、調整にいたるまでの手順について解説いたします。製作過程中に生じやすい誤差や不適合への対応など、臨床に則した形でお伝えいたします。実習では、クラスプ義歯からテンポラリーコーヌス義歯への移行や支台歯形成、印象採得が修得できるよう学んでいただきます。また、装着後のトラブルとその対処方法についてもお教えいたします。
明日からの臨床に応用できるようになるよう、コーヌスクローネ義歯について理解が深まるコースです。
歯周治療、インプラント治療後に機能的な回復ができても、審美的な配慮とケアを考慮した歯周環境の確立がなければ、患者さんの満足を得ることは出来ません。歯周炎罹患歯の抜歯後は、骨や歯肉形態が不正になりやすく、補綴やインプラント治療をより困難なものにしています。もしも治療計画において抜歯する段階から術後の補綴治療、インプラント埋入に際して歯周形態を考慮したアプローチがあれば、従来行っていたGBR等の治療を回避できるケースもあり、患者さんの負担軽減にも繫がります。
本セミナーでは、低侵襲の治療としてハード・ソフトの両面からティッシュ・マネージメントを学んでいただき、実習を通してソケット・プリザベーション、結合組織移植による歯肉増大術のテクニック習得を目指します。
2015年、東京歯科大学同窓会は創立120周年を記念し、アカデミア構想の柱として研修セミナーが開催されます。血脇守之助先生が、歯科医師は高度な医療技術の研修と併せて、社会性や倫理観を共に学び、助け合うために明治28年に同窓会を創設されました。本年はこの精神にもとづき、高度な先進臨床技術の習得と、人間性にあふれた社会人として幸せな歯科人生を歩むために必要な知識や考え方について、皆様と共に考え実践することを目指して企画されております。研修医をはじめ若手の先生方から、臨床経験が豊かなベテランの先生まで、専門的知識や臨床にすぐ役立つ技術をも学べるセミナーとなっています。受講されることにより、明日からの診療にすぐに役立つとともに、歯科医療に携わることの喜びを、改めて確認できることになります。より多くの皆さまのご参加をお願い申しあげます。