2015 TDCアカデミア 医療教養セミナー/フロントランナーセミナー
No.2「これからの歯科医療を考えよう」~専門医としての生き方~(2015年9月10日(木))

2015 TDC アカデミア 医療教養セミナー

フロントランナーセミナー

講師:井澤常泰

 本セミナーは、東京歯科大学同窓会会員で、各分野で長年にわたり活躍されている著名な先生を講師としてお招きして行う講演会です。日々の臨床でどんな事を感じどんな事を考え、どのように患者と向き合い取り組んでこられたか、また、その臨床経験の中から、次世代へ伝えたい事などをお話しいただき、世代間での交流を目的としたセミナーです。

医療教養セミナー フロントランナーセミナー
No.2 これからの歯科医療を考えよう ~専門医としての生き方~
講師: 井澤常泰(昭和57年卒 東京都・開業)
日時: 2015年9月10日(木) 19:30 ~ 21:00
場所: 東京歯科大学 水道橋校舎南棟6F会議室
定員: 60名
受講料: 1,000円
(FAXでお申し込みの上、受講料は当日受付にてお支払いください)

 私は1982年に東京歯科大学を卒業し、現在は根管治療を専門に開業しております。我々の学年は、当時水道橋最後の卒業生と言われた学年で、国家試験に実技試験があった最後の年、国家試験が春秋と年2回あった最後の年でもあります。幸いにも国試には同級生が全員受験、全員合格を果たしました。その頃の我々にはインプラントに関する情報はほとんどなく、来るべき高齢化社会へどう対応するかという漠然とした将来像しかありませんでした。卒後間もなく開業する者も多く、まだまだ開業が良い時代でしたので、開業してすぐに保険点数が40~50万点という同級生もおりました。卒業をひかえ、私が根管治療を専門にしたいと言うと、同級生からは21世紀になれば虫歯がなくなり根管治療なんか無くなるなどと言われたものでした。それから30年余り経過した現在、根管治療は無くならないばかりか根管治療の専門医は、徐々に増えて来ています。さらに自分の歯を残したいという患者の意識は30年前とは比べものにならないほど高く、根管治療よりも抜いてインプラントという時代はもう来ないかも知れません。自分に先見があったとは思いませんが、インプラントや補綴治療の誘惑に負けずに一つのことを30年も突き詰めると少しは人前でお話できるようになります。
 本講演では将来に迷いがある若い先生方、あるいは新しい診療の形態を摸索されている先生方とご一緒に、将来我々が進むべき方向を根管治療という視点から考えてみたいと思います。(Tsuneyasu Izawa)


会場案内・受講お申し込み方法はこちら >>


2015 TDCアカデミア セミナー一覧: