第2回若手支援セミナーのお知らせ(2015年9月27日)

第2回若手支援セミナーのお知らせ(2015年9月27日)

 東京歯科大学同窓会と日本大学歯学部同窓会は連携事業として、若手の先生方を対象とした講演会を昨年度初めて開催いたしました。今年度も、歯科界全体の同窓会を盛り上げるために「若手支援セミナー」を開催することにいたしました。広い見地を持つドクターを目指すために歯科の情報のみでなく他分野の話題も提供したいと考えております。出身校や卒業年にかかわらず受講料は無料です。若手の先生方はもちろんのことベテランの先生方からのご参加もお待ちしております。また、診療室にご勤務されている先生方にもご案内いただきますよう、ご高配のうえご協力のほどよろしくお願いいたします。


日時: 平成27年9月27日(日)13:00~16:30
(受付開始:12:30)
会場: 日本大学桜門会館(東京都千代田区五番町2-6)
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受講料: 出身校・卒業年にかかわらず無料
定員: 156名(先着順)
講演内容:
  1. 13:10~14:10
    日本を含むアジアの食品衛生実態および
    動物由来感染症発生状況 ~こんなにも危険な食事情~
    森田 幸雄先生(東京家政大学 教授)
  2. 14:30~16:00
    「根管治療」で失敗する本当の理由
    鶴町 保先生(日本大学歯学部 教授)
東京歯科大学同窓会会報 第151号〜第204号 掲載(昭和48年2月28日号〜昭和56年12月20日号)

東京歯科大学同窓会会報 アーカイブス

広報委員会では、東京歯科大学同窓会創立120周年事業の一環として、今まで発行された同窓会会報・記念誌を全て、毎月50号前後ずつ掲載いたします。

第4弾として、東京歯科大学同窓会会報 第151号〜第204号(昭和48年2月28日号〜昭和56年12月20日号)を掲載しました。

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そして多くの若者が上京した ―― 歯科醫學叢談創刊号 ――(同窓会報第400号より)

そして多くの若者が上京した ―― 歯科醫學叢談創刊号 ――

 120年前,同窓会(院友会)の機関誌「歯科醫學叢談第壱号(歯科学報)」が発行されました。院友会は高山一門の結束を目的とし相互の交誼を深め,更に研究機関としての役割も期待されたものでこれを受けて血脇守之助は「近代歯科の価値を広く認識させるには,機関誌の発行が急務である」と提案したと伝えられています。創刊号の発刊の辞には「日清の戦局既に畢(おわ)り旭光燦として万邦に耀(かがや)くの時に際し“歯科醫學叢談”忽然として大東帝国の歯科医界に現る…」と格調高く,祝詞には男爵石黒忠悳,歯科医榎本積一,バチュラーオヴアーツ池田成彬,薬剤師岩本米太郎など政界医界諸方面から祝辞が寄せられていることは,即ち高山紀齋先生の偉大さを示しています。

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同窓会創立120周年記念特別企画 ~血脇守之助先生「書」のご紹介~(同窓会報第400号より)

同窓会の歴史を訪ねて-その2-

 血脇守之助先生は数多くの書を残されました。古い卒業アルバムには毎年のように掲載され,縁のある方々には事あるごとに筆を取り,生徒,友人,子弟へ,また時代背景を添えてみると時には血脇先生本人の心境を反映するものとして読み取ることができそうです。

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同窓会の歴史を訪ねて-その2-(同窓会報第400号より)

同窓会の歴史を訪ねて-その2-

 東京ではすでに桜の見頃が過ぎてしまった4月中旬の週末,理事会が企画した福島県の「野口英世記念館」視察に同行させていただきました。

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同窓会の歴史を訪ねて-その1-(同窓会報第400号より)

同窓会の歴史を訪ねて-その1-

 同窓会創立120周年記念事業を前に,同窓会ではこれまでの道程,特に黎明期の歴史について調査と検証を進めている。その中で,目新しい事実がいくつか浮かび上がり,視察を行った。その一部を紹介する。

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血脇イズムへの誘い(同窓会報第400号より)

血脇イズムへの誘い

 血脇守之助の少年時代は穏やかで丁寧そして真面目であり優秀であった。学院長になってからもニコニコとした笑顔でうんうんと人の話を聞き,誰からも好かれた。生活はとても質素なのだが,とにかく酒好きで旅中では朝,昼,晩だけでなく寝酒も嗜み終生,盃を離さなかった(熱燗が好きで口唇を突出し独特の飲み方をしていた)。酒を飲んで醜態をさらすことは決してなかったのだが宴会で偉い人がいようとかまわずやる余興があったが天性の魅力のある血脇を不快に思う者はいなかった。そして生来読書が趣味であったので,経済学,四書五経,易学にも通じていた。

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卒業アルバムから見た母校の変遷 -現在との比較- その1(同窓会報第400号より)

卒業アルバムから見た母校の変遷 -現在との比較- その1

 母校図書館には明治41(1908)年以降の卒業アルバムが大切に保管されている。今回は大学のご厚意により,そのなかから貴重な写真をお借りして同地点の現在との比較を試みた(現在の写真はすべて筆者撮影)。

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「野口英世は死なず ~永遠のノーベル賞候補 最後の帰国から100年~」
UX新潟テレビ21で,血脇守之助・石塚三郎両先生が紹介されました(同窓会報第400号より)

高山紀齋の生涯

 昨年同窓会創立120周年記念準備委員会ができそのテーマを決める際に「高山イズム,血脇イズムとは何か」ということから始まりました。
 学生時代から今まで耳にしたことはありましたが真剣に考えたこともありませんでした。また,大学の起源や同窓会がどのように設立されたのか全く興味もありませんでした。おそらく多くの皆さんもそうでしょう。
 歯科大学に入り歯科医師となり普通に診療を行い歯科医師会等にも参加してきました。そこで他大学の方から「東京歯科の卒業生はどこか違うね」とよく言われてきました。そのことがずっと気になってはいました。ちょうど良い機会だからそのルーツについて少し考えてみようと思いました。
 そもそも120年以上の歴史をもつ歯科大学なんか他にないのですから。

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私の臨床ノート「欠損歯列をどう見るようになったか」(その2)欠損歯列の病期と病型(同窓会報第400号より)

(その2) 欠損歯列の病期と病型

1.病期と病型

 どのような原因で欠損歯列になったのかという成因の詮索も確かに大切ですが,慢性タイプの疾患では,継続する病状の流れを見極めることも忘れてはならないはずです。病状の流れをみる見方は「病期と病型」という2つの視点でとらえられます。病期とは進行段階(ステージ)のことで,たとえば乳がんの進み具合を,しこりの大きさやリンパ節への転移のあるなし,皮膚などへの広がりなどを指標にしたTNM分類があり,病期1からIVまでのステージに分類されています。その進行ステージはどのような治療を選択するかに反影されます。

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