2025 TDC アカデミア 臨床セミナー
デジタルセミナー
「矯正や歯冠修復に口腔内スキャナーを応用されている先生方、有床義歯製作にも活用してみませんか」
歯科臨床にデジタル技術が導入されて久しくなります。歯冠修復物の製作はデジタル化が先行していますが、有床義歯分野でもデジタル技術により適合精度が良く患者満足度の高い有床義歯を製作することが可能となってきました。しかし口腔内スキャナーを使用して適切な辺縁形態が決められるのか、模型なしで人工歯配列ができるのか、など戸惑う先生もいらっしゃるでしょう。
本セミナーではそのような疑問にお答えし、有床義歯補綴にデジタル技術が導入されて「変わる点」・「変えてはいけない点」についても解説してまいります。
そして、デジタル有床義歯を積極的に導入している講師の先生方の様々な症例を通してその良さを身近に感じることができます。また歯科技工士の立場からは有床義歯に関わるデジタル技術の応用やラボコミュニケーションについてお話ししていただきます。どうぞ奮ってご参加ください。
臨床セミナー デジタルセミナー 「デジタル有床義歯の現在」 〜基本は同じ デジタルワークフローがもたらす革新的なメリットとは何か〜 |
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講師: |
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日時: | 2025年6月1日(日)10:00〜16:30 |
場所: | ハイブリッド開催 ・対面参加:東京歯科大学水道橋校舎新館 11階 ・Web参加:Zoomウェビナー |
定員: | 60名 |
受講料: | 東京歯科大学同窓生(前年度同窓会費納入者) 2万5千円 歯科医師 3万円 コデンタルスタッフ 1万円 |
講演内容
- デジタル化で有床義歯はどう変わったか
- デジタル化でも変わらないこと/li>
- デジタル有床義歯の実際/li>
- デジタルラボワークの実際と注意点/li>
デジタルデンティストリーの普及に伴い、パーシャルデンチャーの治療は大きな変換点を迎えつつあります。
パーシャルデンチャー製作用のCADソフトウェアの発展が目覚ましく、フレームワーク、義歯床および人工歯のすべての構成要素を設計することが可能となりました。また、切削加工用および積層造形用の義歯用材料が次々と薬機法で承認され、パーシャルデンチャーのデジタル化のための準備が整いました。しかし、これらの技術および材料のパーシャルデンチャーへの応用方法は確立されていないのが現状です。また、歯科技工士数の減少により、アナログ義歯の安定供給は今後見込めないことが予想されますので、今のうちにデジタル義歯への転換を準備する必要があります。
本セミナーでは、これまで当講座で実施してきたデジタル技術を活用したパーシャルデンチャーの研究と臨床から現時点で取り組める義歯治療のデジタル化について共有できればと思います。
(Akinori Tasaka)
デジタル技術を応用した有床義歯(デジタルデンチャー)は、来院回数や技工作業の削減、義歯の均質化や再製作の容易さなど、様々な利点を有します。その技術は年々進歩してきており、超高齢社会の義歯治療においてデジタルデンチャーは非常に有用な選択肢となるでしょう。しかしながら、現状では既にデジタルデンチャーを導入している国内の歯科診療所は限定的と考えられます。従来法で満足な義歯が製作されていることに加え、デジタルデンチャー製作における臨床術式、必要な設備、歯科技工所への発注、破折時の修理法など、まだまだ広く知られていないことが多いこともその原因と考えられます。
本セミナーでは、総義歯を中心としたデジタルデンチャーの現状と超高齢社会の義歯治療における有用性、デジタルデンチャーの製作や修理に関する臨床術式、歯科技工士との連携についてなど、歯科診療所でのデジタルデンチャー導入について考慮すべきポイントや注意すべき点を整理してお話したいと考えています。
(Masahiro Ryu)
近年、デジタル技術が進歩し、総義歯製作においても3Dプリンターやミリングマシンを用いて製作することが可能になってきています。その上、このデジタル技術を用いた総義歯製作法は従来法と比較しても引けを取らない、もしくは精度が高いという報告もあります。世界的に総義歯治療はデジタルの方向へ移行しつつあり、今後、デジタル総義歯が当たり前になることはもはや確実です。また、パーシャルデンチャーに関してはまだ発展途上でありますが、さまざまな試行錯誤が行われており、少しずつではありますがデジタル化へ移行しつつあります。
しかし、デジタル技術を用いたら質の良い臨床ができるわけではありません。デジタル技術は「コピー」することに関しての精度が高く、この「コピー」に耐えうる臨床技術が今まで以上に必要になります。本セミナーでは、総義歯、そしてパーシャルデンチャーにおけるデジタル技術の応用法を開業医の立場でお話しさせていただき、また押さえるべき臨床のポイントを解説させていただこうと思います。
(Yuuta Iida)
平林 剛(ひらばやし たけし) |
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2025 TDCアカデミア セミナー:
2025 TDCアカデミア セミナー一覧:
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