平成30年9月23日(日)に東京歯科大学水道橋校舎西棟にて,平成16年卒業生の貴生会総会および懇親会が開催されました。
当日は, 山口秀晴主任, 末石研二副主任, 橋本貞充副主任,久永竜一副主任, 古澤成博副主任,矢島安朝副主任をはじめ,全国各地から36名の出席者が集まりました。
今回幹事の宮下英高君の開催挨拶に続き, 総会が開催されました。総会では109期貴生会会則の確認,および次回の開催年度・幹事の選出についての協議が行われました。協議の結果, 次回は5年後(2023年),幹事には杉山健太郎君,幹事補佐に四ッ谷 護君が推挙され,出席者の満場一致をもって承認されました。
総会の後,矢島安朝副主任から『東京歯科大学の現状と将来の目標』という内容でご講演いただきました。われわれ109期生は千葉校舎で学び卒業した学年であり,水道橋への本部移転については様々な思いを感じていたと思います。教育については,後輩達の優秀な歯科医師国家試験合格率から成功を知ることはできましたが,研究・診療についても移転前以上に成功を収めていると知り,大学の教育・研究・診療に関わる諸先生方の努力に感服させられました。そして改めて東京歯科大学の卒業生であることを誇りに感じることのできる講演内容でした。ついで末石研二副主任から『萌出不全の診断と対応−矯正臨床を通じて思うこと−』という内容でご講演いただきました。原発性萌出不全という現在有効な診断法,治療法が確立されていない,歯科矯正学的治療が困難な疾患について症例を通じてご解説いただきました。遭遇する可能性は高くはない疾患ですが,一般的な歯科治療では対応困難な難治性疾患を知ることができたのは大変有意義であり,また遭遇した場合にも母校で対応していただけるということは大変ありがたく,母校との繋がりの大切さを実感できた講演内容でした。改めましてご講演いただきました両先生に御礼申し上げます。講演の後は山口秀晴主任よりご挨拶と乾杯のご発声をいただき,懇親会の開催となりました。久しぶりの恩師と旧友との再会で会話も弾み,会半ばには,橋本先生,久永先生,古澤先生からもご挨拶をいただきました。学生時代,主任・副主任の先生方との会話は,国家試験対策についての内容が多かったことを覚えています。それが今ではより臨床的・専門的な,同じ歯科医師としての会話になったことも感慨深いものがありました。思い出話や近況報告など,話は尽きることはありませんでしたが,最後に記念写真の撮影を行い盛況のうちにお開きとなりました。
卒業後15年が経ち,皆40歳前後。歯科医師としても脂が乗り, 仕事に加え家庭や育児,一番多忙な時期なのではないでしょうか。今回の参加者が36名と,前回と比較して少ない参加人数となったのも頷けます。しかし, 今後より多くの参加者を集め,貴生会の目的『109期東京歯科大学卒業生相互の親睦をはかり,かつ各々の歯科医療に関わる技術の向上』を実現するためにも,主任・副主任の先生方のご講演だけではない,同期生を主体とする学術講演も必要と考えています。大学等で優れた研究をされている同期生,講演会を開催している同期生も多いと聞いています。同期生同士で切磋琢磨し,お互いに刺激となる講演会が開催できればと考えていますので,次回開催時には是非ご協力いただきたいと考えております。
次回は5年後の開催予定となります。“109期生の親睦と歯科医療技術の向上”のために,皆さまのご参加をお待ちしております。
(田村 洋平 記)