愛知県支部/令和5年度親睦講演会 ~参議院議員 島村 大先生,最後の講演会~
8月30日に届いた島村先生の突然の訃報に,驚きと深い悲しみが我々東京歯科大学同窓の心を包みました。島村先生は日本の政界で長年にわたり,多くの人々に尊敬と信頼をされてきました。先生の突然の失去は,私たち歯科界,また,国と社会にとっても大きな損失であり,喪失感に打ちのめされています。
東京歯科大学愛知県支部同窓会は約3年前から,島村先生に講演の依頼を続けてきました。そして,ついに願っていた講演が7月23日に蒲郡クラシックホテルにて実現しました。
後日,島村先生は,学生時代ヨット部合宿を行っていた思い出の蒲郡に数十年ぶりに訪れたことを大変喜ばれていたとお聞きし,この講演が島村先生にとって最後の講演会となったことに,私たちは深い感慨を覚えています。
新型コロナウイルスのパンデミックが続くなか,島村先生は厚生労働委員会の筆頭理事として,国民をどのように守るべきかについて,毎朝8時からの会合を開催し,献身的にご尽力くださいました。また,歯科医師がPCR検査を行うことができるよう提案され,そのお話もお聞きすることができました。
先生の講演の中で「厚生労働省は手足を持っていないため,歯科の問題については歯科医師会に尋ねるべきだ。私はその一員として,東京歯科大学のシンクタンクや霞ヶ関での活動を通じて,歯科医療をより良くしていかなければならない。そして,皆さんからの意見こそが最も重要であることを覚えていただきたい」との強いメッセージをお伝えいただきました。
島村先生は常に国民のために尽力し,先生の政策とリーダーシップは,日本の発展に多大な貢献をされました。その知識と経験は,私たちにとって尊いものであり,先生の喪失は政界の空白を感じさせます。
訃報を受けて,島村先生のご家族とご友人の皆様に改めて心からお悔やみ申し上げます。島村先生のご冥福をお祈りし,先生の業績と人格を永遠に記憶に刻み続け,先生の遺産は私たちの心に生き続け,功績は次世代に受け継がれることでしょう。島村先生のご逝去は,我々全員にとって大きな悲しみをもたらしましたが,精神と理念は私たちの中で輝き続けます。島村先生の名前を胸に刻み,その足跡をたどりながら,私たちは先生の志を実現し,信念を守り続けることが,最良の追悼となるでしょう。
島村先生の偉大なる貢献とお人柄に感謝し,心から哀悼の意を表します。安らかにおやすみください。
(平成12年卒・井上 貴詞 記)