2018 TDC アカデミア 臨床セミナー
小児歯科セミナー
乳歯を治療する時にこんなこと思ったことないですか?
『どうせ抜けるから、それまで何とかできれば・・・』
痛みがでなければそのまま抜けるまでやり過ごしたい、悩み、悩み治療してきたけど対応しきれなくなるなど小児歯科治療を避けたくなることがあるのではないでしょうか。そこで今回、小児の一般的な特徴を確認しつつ、乳歯齲蝕の対応や抜歯後の保隙について学んでいただけるセミナーを企画いたしました。
臨床セミナー 小児歯科セミナー 「向き合いませんか! 小児歯科治療」 ~小児の特徴・乳歯齲蝕治療・抜歯後の保隙・経過観察まで~ |
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講師: |
新谷 誠康
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日時: | 2018年9月30日(日) 9:30 〜 16:30 |
場所: | 東京歯科大学 水道橋校舎新館8F |
定員: | 40名 |
受講料: | 6万円 5万円(前年度同窓会費納入者) |
講演
- 乳歯齲蝕の臨床的特徴と予防
- 乳歯の歯内療法
- 既製冠について
- 小児の歯科的対応について
実習
- 既製冠の調整
- 保隙装置のループ作製、調整
小児歯科学は苦手という学生が少なからず存在します。一人で子どもの治療などしたことがない彼らの苦手意識はどこから来るのでしょうか。歯科医師の中にも「子どもの歯科治療は苦手だ」「小児患者は遠慮したい」と感じておられる方はいらっしゃるのではないでしょうか。おそらく、これら苦手意識は小児患者が成長発達過程にあることが原因だと思われます。成長発達過程であるがゆえに、成人と同じように接していてはこちらの言うことは聞いてくれません。小児患者から信頼を得て、小児の心理を理解する必要があります。また、成人は徐々に老化するものの、現在と1年前ではほとんど患者の状態は変わらないと言ってもよいでしょう。しかし、小児の顎・顔面・口腔は成長発達中であり、年齢が1歳変わればずいぶんと変化します。成人にとって現在の状態はあまり変化のない過去と未来の間ですが、小児にとっては駆け足で刻々と変化する過去と現在の一通過点なのです。
成人の歯科治療は現時点以降に大きな変化がないものとして行い、疾患によって損なわれた器官と機能を元の状態に戻し、その状態を半永久的に維持する事が目的です。これに対して、小児の歯科治療は疾患によって損なわれた器官や機能の回復のみならず、成長発達を正常な状態に戻し、正しい永久歯列と顎顔面を完成させることを目的としています。それゆえ、小児歯科治療は小児の成長発達を阻害しないことを必要条件としており、小児の歯科治療と成人のそれでは方法や材料、薬剤が異なることになるのです。つまり、小児の顎顔面は成長発達中で、小児の歯科治療はその後の顎顔面の成長発達を考えながら治療せねばなりません。たとえば、「乳臼歯に既製冠を使うのはどうせ抜けてしまう歯には安価な修復物でいいから」と考えておられる方がいらっしゃるのではないでしょうか。そうではありません。乳臼歯の構造と成長発達を考慮すると、どんな高価な材料よりも乳臼歯には既製冠がベターであり、ベストなのです。
本セミナーでは小児の精神的な特徴や成長発達を考慮した齲蝕治療、保隙に関するお話をさせていただき、乳歯用既製金属冠の直接法による調整法とバンドループの作製に関する実習を行います。
(Seikou Shintani)
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