十二期会(昭和39年卒・69期)/クラス会開催

 全国には数多くのテーマ・パークや四季に合わせた催し物がある。
 栃木県南西部,足利市にもゴールデン・ウィークに藤の花の見頃を迎える,ここ「足利フラワーパーク」では,“ふじのはな物語2016”という企画で賑わいを見せる。
 昨年11月28日,東京お台場グランパシフィックホテルで開催した,第50回大会の席上,次回は足利で開催との声を受けて,足利・秋山博右君が「足利で開催する時には,藤の花を楽しんでいただく」「ライトアップされた庭園を観賞し,翌日もう一度,昼間の花を見る」とのスケジュールで行うことを決める。
 平成28年4月22日(金)午後5時,足利市ホテル・ニューミヤコに集合,割烹「伊萬里」にて夕食,ライトアップされた「足利フラワーパーク」にて大藤棚を観賞する。92,000m2(約28,000坪)の広大な敷地には,大小の築山と数々の池をめぐらせ,350本の藤と5,000株のツツジをはじめ春の花が咲き,圧巻は4本の大藤。樹齢150年,枝を広げた藤棚は,一面35m×40m(1,400m2・約400坪),畳600枚分の藤棚からは,1m に達する花房が垂れ下がる。これらの花々を遊歩道の小径がつなぎ,光に浮かぶ花房が,かすかに風にゆれ,2時間余りのナイト・ツアーは私達だけの貸切りという幸運に恵まれ,心に残る観賞の機会となった。
 翌23日(土)午前9時,再びフラワーパークへ。昨夜の幻想的な光と花のコラボとは変って,雑踏の中で戸惑う。キリシマツツジの深紅,大藤の紫と白藤のトンネル,春の陽射しのもとでのフラワーパークを楽しむ。
 「レストラン・ヴィーグル」で昼食後,室町幕府発祥の地,足利の歴史的スポット,わが国最古の学校「足利学校」と室町幕府を興した足利氏氏寺「ばんな寺」を参観。
 午後5時,ホテル・ニューミヤコに32名が参集,第51回総会を開催する。開会に先立ち,昨年12月,兵庫宝塚の石田鐵男君の逝去と卒業以来26名の同朋がすでに鬼籍に入り,在りし日の友を偲び黙祷を捧げた。まず丹野研会長のあいさつ,金子譲名誉教授からの母校の現況,片倉恵男元理事からの報告,次いで平成27年会計報告,そして前回からの懸案である本会の在り方と運営について協議,多くの意見が交わされ,卒業から50余年が経過し,会員一人ひとりの立場や体調にも変化があり,現状に則した会の運営が必要との意見の集約をみ,会則を一部改正することで本会の継続に支障を生じないことを確認し,後日,全会員に改正会則を送付することを決定した。
 また次回の開催は,新潟・佐藤昭雄君の配慮で越後富士方面と内定し,総会を閉会した。
 懇親会に移り,次回幹事,佐藤君の乾杯の発声で賑やかに宴が始まり,熊本地震の中,鈴木勝志君,緒方史朗君,多田集一君,大分の吉澤健介君の被害を心配。一日も早い地震の収束と復旧を念じた。
 和やかな集いの中〆めは,鈴木尚君のソングリーダーで校歌を合唱し,散会した。

(牟田 紀一 記)