弥生会(昭和54年卒)/第84期弥生会「卒業35周年記念・ 還暦を祝う会」開催される

 平成26年5月17日(土)昼より快晴の空の下,第84期弥生会「卒業35周年記念・還暦を祝う会」が,52名の参加をえて水道橋校舎新館11階講義室にて開催された。総会に先立ち,リニューアルされた水道橋本館と新館の見学会が実施され,冒頭佐藤亨教授より水道橋キャンパス概要の説明があり,その後2班に分かれ同級生の佐藤亨・末石研二両教授の引率のもと,新館と病院を見学させて頂いた。堀田准教授にも総合歯科診療室でご案内頂いた。病院施設ならびに新館教育施設は,私たちが学んだ40年前の迷路を張り巡らしたような旧水道橋校舎とは異なり,隔世の感あり溜め息をつくばかりの驚嘆であった。「稲毛は水平移動の距離が長かったが,今度の水道橋は上下の垂直移動が大変だね,昔は階段の上り下りは苦にならなかったが,今日はエレベーターのお世話になりっぱなしだ!」また「こんなに素晴らしい設備が揃ってきたのに最近の卒業生の技量が下がってきたのは何故?」とぼやく女医さん,「国家試験が大変だからよ!」と子を卒業させた父母の答え,更に国家試験断トツの合格率を維持している母校に敬服し,「我が同級生の教授陣の指導力は日本一だ!」と称賛する声も,色々な会話が行き交う流石170名全員卒業全員国試合格の学年の舌戦でした。見学会終了後,総会に移り,冒頭鬼籍に入った恩師や同級生13人に対し黙祷を捧げその遺徳を偲んだ。次いで還暦を迎えた我々の変遷をスライドで在学時~卒業式~卒後のクラス会の記録へと頁をめくり,トピックスが紹介された。今回欠席の柴原孝彦くんのビデオレターも紹介された。続いて大分県中津市出身の筒井豊くん(平成23年没)が4代に渡り保管してきた曽祖父さんが使用した明治24~26年発刊の「高山齒科醫學院講義録」8冊,齒科手術書1冊,解剖學書4冊合わせて13冊の贈呈式が行われた。金子譲理事長先生に筒井ひとみ夫人より寄贈された。これらの書籍は高山齒科醫學院が明治23年に開学した翌年から発刊された大変貴重なもので,東京歯科大学にとり国宝級のお宝であると金子理事長先生より謝辞があった。

 その後協議事項に移り,議長鳩貝尚志くんのもと円滑に議事進行し可決承認され終了した。懇親会場を東京ドームホテルに移し,記念撮影。眺望素晴らしき42階の「シリウス」の間からゆっくりと暮れゆく水道橋,神保町方面を睥睨しながら,片山隆くんの司会で,佐藤くんの開会の辞,遠路鹿児島から上京の西(旧姓:城井)和子さんの乾杯のご発声により宴は佳境に入った。金子理事長からは還暦からの体調を慮るようにとの注意事項などを盛り込んだ楽しいご挨拶を頂き,続いて髙橋俊之くんの千葉病院病院教授就任ならびに不肖小生の昭和大学高齢者歯科学客員教授就任の紹介があり,青島(旧姓:辻村)眞理子さん,黒岩(旧姓:内田)晴弓さんからお祝いの花束贈呈がされた。その後は学生時代に戻り談笑の輪が広がり,全員の楽しいスピーチリレーが続いた。

 暮れゆく夕陽を背に瞬く間に時が経ち,末石くんの閉会の辞でお開きとなった。その後は皆それぞれ旧交を更に温めるためか水道橋畔の街の闇に吸い込まれて行った。

(今村 嘉宣 記)