黎明会(87期生)の卒後30周年記念同窓会は平成24年11月3日(土)文化の日に開催されました。
私達は,1982年(昭和57年卒)に大学が稲毛に移転する際,最後に水道橋病院での臨床実習を行い,開校半年後の千葉校舎講堂で最初に卒業式をあげた学年であります。大学の節目を経験し,まさに卒後30周年を迎えた今年,時を同じくして大学が水道橋に戻ってくることは感慨深いものがあります。
当日は,講演会・懇親会に先立って希望者は,同級生の髙野正行水道橋副病院長,久保周平小児歯科科長の案内のもと,水道橋新病院内を見学し,その後,さいかち坂校舎と建設中の新校舎を外から見学しました。新病院での最新の診療機器や待合室は,かつての水道橋病院とは隔世の感がありました。
今回の講演会・総会・懇親会は,節目の年ということもあり,国家試験前日に宿泊した飯田橋のホテルグランドパレスで行われました。病院見学後はホテルまで,秋晴れの特異日という清々しい気候の中,30年のときの流れはあるものの,昔の懐かしさ残す町並みを徒歩で移動しました。
懇親会に先立ち,東京医科歯科大学の臨床教授である井澤常泰君により「根管治療,30年の変遷」と題して講演会が行われました。卒後に東京医科歯科大学歯内療法学講座に在籍した経緯やアメリカ留学での研究,その後現在の歯内療法専門医としての顕微鏡を活用しての外科的歯内療法に至った経緯やエビデンスなど,とても興味深い内容であり,顕微鏡下での根管治療の必要性を再認識させられました。
総会では黎明会会長である武藤彰君の挨拶,物故会員への黙祷の後,議長に若林秀典君を選出,庶務・会計報告の後,議事に移り会則等の了承を行った後,次回開催は北海道で行うことが決定し,閉会となりました。
懇親会は2階の会場に移し,全員の集合写真の撮影が行われた後,山倉大紀君の司会のもと,来賓に副主任であった根岸康雄先生,ご指導頂いた上松博子先生をお迎えし,なんと‼ドンペリにて小原孝男君により乾杯の発声が行われ開催されました。記念同窓会ということもあり,会員家族も含め76名の参加者でしたが,卒業以来初めての参加者もいたので,名前を確認しながら会話をする姿も散見しましたが,会場で流された卒業アルバムのスライドショーで過去の記憶を思い起こしていた者もいたようでした。途中,日歯の常務理事の要職で活躍している冨山雅史君には,本部同窓会の評議員会終了後駆けつけてもらい,近況を報告してもらいました。共に四捨五入すれば還暦という年に突入し,白髪が目立ち始めた輩も,また孫の写真を携帯の待ち受け画面にしている輩もいました。同級生の外村(竹元)ゆうきさんにシューベルト「アヴェマリア」他数曲の美声を聞かせて頂き,最後に全員で校歌を合唱しましたが,4番まであると知らなかったのは私だけでしょうか?
その後,二次会,三次会,飯田橋界隈で四次会と青春時代にプレイバックした輩もいたそうですが,その後の回復力の違いに30年の月日の流れを感じたことでしょう。
一年前からの準備で今回の幹事長として大役をこなした今村君,幹事の依田,安江,稲葉(旧姓)さんのかしまし娘?の皆様お疲れさまでした。次回は北の大地で再会しましょう。
(野嶋昌彦 記)