2016 TDC アカデミア 臨床セミナー
顎関節症セミナー
顎関節症の治療は、大きく変化してきています。大学病院等でも従来は口腔外科での診断や治療が多く行われてきましたが、最近では「痛み外来」などで口腔顔面痛の一分野としてとらえ、治療が行われるようになってきています。治療の内容も手術や咬合に関するもの、あるいはスプリント療法などから理学療法や運動療法といった、いわゆるリハビリテーション領域の治療が行われるようになってきています。一般臨床医として最近の知見を加えた顎関節症の診断や初期治療ができることは重要であり、理学療法のような継続的な患者指導が必要で非侵襲的な治療であれば、なおさら知識を得ておくことが必要です。
今回は、顎関節症の治療の変遷もふまえた総論から顎関節症の筋膜痛のマッサージ療法を主体としたマイクロストレッチ療法の各論まで幅広く解説いたします。