日々の診療で、埋伏歯の抜歯に躊躇したり、膿瘍切開の仕方に迷ったり、外科処置に不安や悩みのある先生方もおられるのではないでしょうか。本セミナーは、そのような先生方を対象に臨床と解剖学をリンクさせ、外科小手術を基本からブラッシュアップしていただくために企画しました。
講演では、小手術の臨床に必須な知識、手技のコツ、陥りやすいミスなどを詳しく解説いたします。さらにその内容に合わせて、解剖学の面からも解説を加えます。
実習では、マネキンに装着した模型を使用し、経験豊富な口腔外科専門医から基本手技を直接習得していただきます。また、顎骨周囲組織の剖出と多数の解剖標本の見学をおこなうことができます。
この機会に外科処置を見直されてはいかがでしょうか。もちろん一から外科処置を学びたいという若手の先生方の受講も歓迎いたします。
「学術委員会」タグアーカイブ
TDC卒研セミナー2014 No.1 臨床実技セミナー
巻頭言/同窓会120周年に向けて ~同窓会アカデミア構想~
事業推進部常任理事
小林慶太
(東京歯科大学同窓会会報 平成25年10月号/第393号より)
若手同窓の同窓会離れが懸念されている。卒業と同時に同窓会会員となり退会規定はないのであるから,同窓会離れと言っても会員数が減少することではない。しかし,現実には支部未加入による同窓会離れが指摘され,課題となっている。
日本歯科医師会に目を向けても,これから歯科医師会を背負うべき年代の会員数が目に見えて少ない状況である。
同窓会に帰属意識を持たない会員の増加は,結果的に日本歯科医師会未入会者増加による組織力の低下を招き,延いては歯科医療の地盤沈下を誘引することとなる。国民の歯科口腔保健を担う組織が確固たるものでなければ,歯科保健行政は迷走し歯科医療従事者として,歯科医療に誇りと夢の持てる将来を期待することは出来ないであろう。 続きを読む
学術研修委員会、全員発表のお知らせ(2013年11月13日)
同窓会学術委員会ではセミナーの企画、運営のほかに、同窓会の生涯研修を考える上でも、また、自分たちのスキルアップのためにも、毎月第2水曜日に症例検討会を行っております。
内容は各委員が2ヶ月にわたり症例提示を行い、その症例を参加した委員でディスカッションしていくというものです。
今回はその一環として、テーマを決めて委員全員での症例発表を下記の通り行います。
同窓会員皆さまからの様々なご意見を頂きたいと思います。参加は自由ですので、是非ご参加いただきますようご案内申し上げます。
日時: | 11月13日(水) 19:00~ 13階A教室 |
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内容: | 「大臼歯!!」 エンド、ペリオ、欠損、CR、デンチャー、Br、インプラント、MTM・・・ 一歯単独でも、一口腔単位の症例でも可 |
制限時間: | 5分(時間厳守) 質疑応答2分 |
ご興味ある方は下記委員までご一報下さい。 (もちろん直接当日会場にいらして頂いても結構です。) 加藤賢祐(S62年卒)dsm(アットマーク)dc4.so-net.ne.jp 山本雅通(H6年卒) masamichi_8148(アットマーク)ybb.ne.jp (※「アットマーク」を「@」に変更してください) |
事業推進部 学術委員会
TDC卒研セミナー2013 特別企画
「インプラントの極意4日間コース」
(2013年6月22・23日・ 7月20・21日(全4日))
TDC卒研セミナー2013 特別企画
「インプラントの極意4日間コース」
近年、インプラント治療はその治療法も多岐に渡り、継続して研修を受けて新しい知見を得ることが必要になってきています。一方で「温故知新」とも言われるように、基本的な知識や技術の習得も欠かすことはできません。昨今のインプラント治療を巡る、社会的評価の低下に対し、知識を整理し、基礎を固め、応用力を高めることが、今こそ必要なのではないでしょうか。
そこで、近代インプラント治療の祖であるブローネマルク教授の直弟子である小宮山彌太郎先生から、インプラントの基本を修得するセミナーを開催いたします。是非この機会にご参加いただき、日々の臨床にお役立て下さい。
TDC卒研セミナー2013 No.3 実習セミナー
「ゼロから学ぶセファロトレーシングと症例分析」
(2013年6月9日・7月7日・9月29日(全3日))
実習セミナー
「ゼロから学ぶセファロトレーシングと症例分析」
卒研セミナーでは、これまでにMTMや小児の床矯正装置のセミナーを行ってきました。その中で矯正治療における診断の重要性について触れてまいりましたが、やはりセファロを用いた分析を行っていくことが症例の理解をより深め、正しい診断には大切だと思います。さらに、セミナー受講後に頂いたアンケートの結果を見ましても、セファロ分析を取り入れたいという先生は多くいらっしゃる様です。そこで、今回は矯正学講座の協力により矯正科研修医のトレーニングに準じた、セファロトレースと症例分析を学べる3日間のセミナーを企画いたしました。これから矯正を始めたい先生の基礎、臨床に矯正を取り入れている先生のステップアップ、また一般の歯科臨床にも応用できる大変役立つコースになるのではないかと思います。
TDC卒研セミナー2013 No.4 臨床セミナー
「歯科疾患!!どこから手をつける?」
〜病態の理解とタイプ別臨床診断・治療計画〜
(2013年10月13日)
臨床セミナー
「歯科疾患!!どこから手をつける?」
〜病態の理解とタイプ別臨床診断・治療計画〜
日々の臨床では、様々な病態を呈する歯科疾患に対応していると思います。小さなカリエス、軽度の歯周病、一歯欠損など、学んだことをそのまま生かせる症例もたくさんあります。しかし、それでは対処できない症例が沢山あることも現実です。いわゆる難症例の処置方針をどのようにしてよいか分からず、まずは「できるところから治療して…」「様子をみながら対症療法…」という経験はありませんか。
難しい症例は様々な要素が絡み、病態の本質をカモフラージュしていると考えられています。特に経過の長い歯科疾患では、現症に至るまでの要因が複雑で、症状にも個人差が著明になってきます。
そこで本セミナーでは、「病態が複雑でどこから手をつけてよいのか分からない」という疑問を解決するために、患者さんの個の多様性に着目し、豊富な症例を通して歯科疾患を把握し、患者さんとの関わり方もあわせて理解していただきます。
TDC卒研セミナー2013 No.5 実習セミナー
「CAD/CAMを極める」
〜初めてのオールセラミックス・支台歯形成の基本から合着まで〜
(2013年11月10日)
実習セミナー
「CAD/CAMを極める」
〜初めてのオールセラミックス・支台歯形成の基本から合着まで〜
歯冠修復治療において、高強度のセラミックスの開発や接着技法の進歩によってCAD/CAMを応用した審美的、機能的回復を目的とした補綴治療が注目されています。さらに近年では、開発当初のものに比べ格段に進歩してきました。そこで本セミナーでは、オールセラミックス治療を中心としたCAD/CAMによる補綴物作製の適応症や注意点を整理し、実際の臨床症例から見える問題点と解決策、クラウンワークの設計方法などについて、多方面からの講演を通して理解を深めていただきます。
また、支台歯形成、接着・合着の基本操作を実習していただき、支台歯形成後のCAD/CAMへの読み込み、コンピューター上での設計、削り出しの工程を見学していただきます。これからの臨床にオールセラミックスを取り入れようとする初心者の先生方にお薦めしたいセミ
ナーです。
TDC卒研セミナー2013 No.6 イブニングセミナー
「今日からはじめる こだわりのペリオ」
〜歯根膜の臨床観察と歯周治療〜
(2013年11月14日)
イブニングセミナー
「今日からはじめる こだわりのペリオ」
〜歯根膜の臨床観察と歯周治療〜
歯周治療と歯根膜との関連を考えるとき、その再生機能が注目されがちですが、その健康度を意識することも大切です。
歯周基本治療は、視診により歯肉の炎症を確認し、プロービングデプスによって失われた付着を推測し、プロービング時の出血状態で歯周炎の活動性を把握しながら進めますが、これらは炎症のコントロールを行っていくときの指標です。
炎症と同時に力のコントロールが必要、とよく言われますが、そのためには力を受け止める歯根膜の状態を診なければなりません。歯根膜は直接には見ることも触ることもできないので難しいですが、動揺とデンタルX線写真を読むことで、歯根膜のダメージを知ることはできると考えています。
歯肉の炎症を改善すると同時に力によってダメージを受けた歯根膜の健康を取り戻すことが歯周基本治療の目標であり、健康が得られれば、支持機能だけでなく、再生機能なども最大限に発揮されると感じています。
歯根膜の声なき声を聞きながら行う歯周治療を紹介します。
千葉 英史 記
2013年5月16日:TDC卒研セミナー2013 No.2 イブニングセミナー
「今日からはじめる こだわりの補綴」
〜補綴物に現れる基本の重要性〜
歯科医院には様々な患者さんが来院します。同様に歯列やそれを構成する歯も人それぞれです。私たちは小さな補綴物を作る上でもその患者に適した形態や咬合を付与しなければなりません。しかし実際の臨床では「患者に適した補綴物」を製作することは困難で「補綴の基本」を整備して、その上に個別性を配慮してゆくしかありません。
また補綴の基本を構築するには歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士のコミュニケーションは不可欠です。長持ちする補綴物を目指し印象採得の精度を上げようとすれば、歯肉の炎症のコントロールが重要で、磨きやすい補綴物を作ろうとすれば歯科衛生士と歯科技工士の接点も必要になってきます。炎症のコントロールができていない医院ではメインテナンスもままならず補綴治療は大きな不安を抱えることになってしまいます。本講演では補綴物を長期に維持させるために必要な「補綴の基本」をインレー・クラウンといった小さな補綴物を中心に紹介します。
鷹岡 竜一 記
2013年4月14日:TDC卒研セミナー2013 No.1 ディスカッションセミナー
「最初に診ること、ずっと診ること」
〜臨床記録の重要性を理解しよう!〜
今まで学んできた多くの知識をどのように実際の臨床に結びつけ、治療していくか大きく問われます。様々な主訴で来院する患者さんに最適な治療をするために、基本的な資料を得ることはとても重要です。中でもX線写真、口腔内写真に代表される臨床記録は、的確な治療計画と患者説明さらには臨床経過を評価して行く上で必要不可欠です。
本セミナーでは、臨床記録の採取方法とその重要性について解説し、実際の症例からどのような診査・診断・治療計画を立案していくか、グループディスカッション形式を通じて学びます。