青森県支部/令和5年度定時総会・学術講演会

 令和5年3月4日(土),3年ぶりにご来賓の同窓会副会長中西國人先生と東京歯科大学副学長片倉 朗先生を青森市ホテル青森にお迎えし,青森県支部総会・学術講演会を開催することができました。コロナ禍以来ハイブリッドで開催しており,会場出席会員は20名,リモート出席会員が6名となりました。開会の辞,黒田雅仁支部長挨拶のあと,中西同窓会副会長より同窓会本部では女性会員の種別を考えていくことやDX を推進(FAX の廃止)していくこと等のお話がありました。片倉副学長からは大学の近況ということで大学の人事や教育,千葉歯科医療センターのことをお話いただきました。
 住吉辰郎先生が議長に選出され逝去会員への黙祷ののち,各種報告・監査報告がありました。議事では収支決算,財産目録,事業計画案・予算案はすべて承認されました。その後,役員改選がありましたが黒田支部長が再選され,総会は無事終了いたしました。
 学術講演会は東京歯科大学口腔病態外科学講座教授・千葉歯科医療センター長 片倉 朗先生が「日常臨床で知っておくべきガイドラインに基づく診療」の演題で講演されました。治療のガイドラインについての解説をしていただき,医科歯科連携での感染予防,歯科における抗菌剤・鎮痛剤の適正な使い方,下顎智歯抜歯と舌神経麻痺そして最先端のMix Realityによる本学口腔外科での手術という内容でした。歯科医師の裁量は認められるが医療訴訟ではガイドラインをしっかり知っておくことが必要であるとのこと,感染予防や投薬に関してもガイドラインに沿った考え方を持たなければならないことを再認識しました。また顎再建手術でのMix Reality のお話では模型を持ってきていただいており,実際触って見ることができました。日々の進歩,特にDX 関係には驚くばかりです。会員からの質疑応答もあり大変有意義な講演会となりました。記念写真撮影後,住吉千明先生 の司会進行,長内幸一前支部長の乾杯のご発声で3年ぶりの懇親会となりました。やはり同窓の皆さんと対面で会えるということはこの上ない喜びです。今回の片倉先生の講演にあったMix Reality には梅原一浩先生のお力添えもあったと聞き,同窓とはかけがえのないものだと,あちこちのテーブルからの楽しい声を聞きながらしみじみ思っておりました。二次会はできませんでしたが十分に親睦を深め,最後に校歌斉唱をして盛会裏に終了いたしました。

(昭和63年卒・古川 由美子 記)