令和4年12月4日(日)午後2時より京成ホテルミラマーレにて令和4年度学術講演会,定時総会,懇親会が行われました。当日は59名の会員の先生方が出席され,来賓として本部同窓会から澁谷國男会長,大学から片倉 朗副学長,市川総合病院から松浦伸幸教授,県歯会長の高原正明先生にご臨席して頂きました。
学術講演会では,まず初めに東京歯科大学名誉教授の奥田克爾先生に「With コロナを生き抜くためにオーラルヘルス」という演題で話をして頂きました。歯周病などの口腔感染症は,糖尿病などのメタボリックシンドローム,動脈疾患,心疾患,大腸がん,アルツハイマー病,骨粗鬆症,妊娠トラブル,リウマチ関節炎,腎炎,アレルギー疾患などに深く関わることが明らかにされていることを多くの資料をもとに説明され,With コロナ時代を生き抜くためにもオーラルヘルスケアによって自然免疫を低下させない意義について語られました。人類最大敵ウイルスに対する国の貧窮な政策について,また大学に対して現在の国家試験出題基準に沿った勉学はLiberal arts を学ぶ血脇イズムと乖離する,国際的,学際的視点を持って飛躍して欲しいなど,熱い話は尽きませんでした。
続いて副学長・千葉歯科医療センター長の片倉 朗先生からは,「千葉歯科医療センターの現状と東京歯科大学の未来」という演題で話をして頂きました。
定時総会では,山倉久史会長は挨拶で,今年は同窓会の活動として社保講習会,学術講演会,親睦ゴルフ大会,定時総会,すべてが行えたこと,同窓会未入会者対策について全く解決できていないことなどを語られました。来賓の先生方からは,次期日歯会長選挙について,大学の現況報告,慶應義塾大学への統合及び法人の合併について,県歯創立120周年記念式典が盛大に行われたことなどが語られました。
新入会員の紹介は,歯内療法学講座臨床教授をされていた加藤広之先生(昭和57年卒),慶應病院 歯科・口腔外科で研修された岡崎 真先生(平成9年卒),歯科矯正学講座出身で県同窓会常任役員の東郷聡司先生(平成14年卒)にそれぞれ挨拶をして頂きました。
懇親会では,厚生労働大臣表彰を授与された木俣 茂先生への花束贈呈が行われ,高原正明先生の乾杯のご発声で宴が始まりました。終始和やかな雰囲気のなかで歓談が進められ,3年ぶりとなる会は至福のひとときとなりました。
(平成7年卒・河原 俊朗 記)