東海地域支部連合会/令和4年度総会

 新型コロナウイルス感染症の第7波が収まりかけてきた令和4年9月25日(日)13時半より,名鉄グランドホテルにて令和4年度東海地域支部連合会総会が3年ぶりにリアルで開催されました。ご来賓として大学より今年6月から新学長になられた一戸達也学長,同窓会本部より澁谷國男会長,小枝義典専務理事,成瀬 健東海地区理事,地元の愛知県歯科医師会より内堀典保会長にお越しいただきました。
 愛知県支部小関健司専務理事の司会進行の元,愛知県支部鈴木祥夫副会長の開会の辞に続き,東海地域支部連合会橋本雅範会長の挨拶,令和元年9月~令和4年8月にお亡くなりになられた34名の物故会員への黙祷の後,一戸学長,澁谷同窓会会長,内堀典保会長よりご来賓の挨拶をいただきました。その後,愛知県支部元会長の山田 有先生が議長に選出され,各報告,議事,協議が無事取り諮られ,次期開催県支部長挨拶として岐阜県支部西尾有生支部長より,次年度は令和5年9月10日(日)に名鉄グランドホテルにて開催予定なので多数のご参加をお待ちしているとの挨拶があり,最後に愛知県支部長谷部雅志副会長の閉会の辞にて無事,総会は終了しました。
 その後,東京歯科大学市川総合病院呼吸器内科・内科学講座の寺嶋 毅教授より「COVID-19の知見とオーラルヘルスとの関わり」と題し,大変タイムリーで興味深い記念講演をしていただきました。寺嶋教授は新型コロナウイルス感染症が始まった頃には,テレビでお顔を見ない日がないくらい多くのメディアに出演し,COVID-19についての情報を発信していましたが,テレビで見るよりずいぶん若々しく感じました。講演の中で寺嶋教授は,COVID-19のパンデミックから2年半以上が経過したが,ワクチン接種が開始された後も変異株の出現により,流行の波を繰り返している。オミクロン株になり重症化率は低下したが,高齢者では誤嚥性肺炎の合併症例が多く,口腔ケアの重要性が高まっている。COVID-19の重症化因子としては慢性肺疾患,糖尿病,高血圧など色々あるが,歯周病との関連も報告されている。歯周病の慢性炎症が免疫反応を助長している可能性があり,歯周病菌がウイルス感染する環境をもたらす。オーラルヘルスを良好に保つことは,COVID-19の感染予防,重症化予防に寄与することが期待される等のお話をされました。寺嶋教授には最近の知見や貴重なスライドを多く見せて頂き,我々歯科医師に分かり易く,感染予防,重症化予防にはオーラルヘルスが大切であるなどのモチベーションを上げて頂く貴重な講演をしていただき,本当に有難うございました。
 今年度は皆様の温かいご支援とご協力により,何とか総会,記念講演会を無事開催することができました。まだまだ感染が収束していませんので,皆様お楽しみの懇親会は開催することはできませんでしたが,来年こそは完全な形での連合会総会を開催できることを期待しています。

(昭和56年卒・愛知県支部 長谷部 雅志 記)