茨城県女性歯科医会 長岡 未佐子(平成元年卒)
平成29年度関東女性歯科医師の会が,平成29年9月18日(祝)茨城県「水戸プラザホテル」にて開催されました。前日まで大型台風の接近に伴う影響を心配しておりましたが,当日は晴天に恵まれ無事に開催する事が出来ました。
この会は,関東1都7県に山梨県を加え輪番制で開催されております。本年度は茨城県が当番県となり,106名の参加の基,全体会・講演会・懇親会の3部構成で行われました。
全体会では,前年度当番県の千葉県からの会計報告,各都県の活動報告等がなされた後,協議に移りました。会の在り方や会計報告の在り方,全国で活動している「女性歯科医師の会」の調査について活発な意見が交わされました。その後,神奈川県より「男女共同参画についての会員アンケート調査結果」,茨城県より「女性歯科医師の学会参加への環境整備としての託児所開設」についてのプレゼンテーションがありました。全体会を通し,女性歯科医師が増加するこれから,若い世代が活躍できるよう,そして継続就業に向けて環境整備が必要な事は一致した見解でした。
次に狂言和泉流二十世宗家・和泉元彌様に「技が伝えるもの~伝統芸能・狂言の世界~」と題し,実演を交えてのご講演を頂きました。狂言の歴史や基礎について,また演者にとっては発声が重要であり,口元・歯は観客席に向けられるため口腔管理は非常に大切であると,我々歯科医師にとってもありがたいお話でした。その後,和泉流8名の方々による舞台を観賞させて頂き,別世界へと誘わせて頂きました。最後にお母様の和泉節子様より,女性の力で和泉流を継続させる事のご苦労,お姉さまの淳子様より芸の前に性別は無いと育てられたとのお言葉がありました。これは,女性歯科医師にも通ずる事であると思います。
そして懇親会へと移り,各都県の先生方や同窓の先生方との交流や親睦を深める事が出来た事は大変有意義であったと思います。御存知かと思いますが,本年度も茨城県は魅力の無い県ワーストワンに輝きました。それを少しでも解消したいと,ゆるキャラの「ハッスル黄門」の出演や県のピーアールビデオの上映を行いました。また,本校口腔外科学講座に在籍しておられた,塙 章一先生が携わっている,茨城県の陶芸品「笠間焼」で作成された,ひとにやさしいうつわを展開する「ひとらぼ」の食器や特産品の結城紬の展示などもさせて頂きました。次年度はワーストワンの記録を他県にお譲りするきっかけになりましたら幸いでございます。
今回,来賓としてご出席を頂きました茨城県歯科医師連盟会長の髙野一夫先生を初め,16名の本学ご出身の先生方にご参加を頂き,各都県でのご活躍の様子を拝見し大変刺激を受けた一日でありました。次年度当番県をお引き受け頂きました埼玉県へバトンをお渡し,参加報告と致します。