六喜会(昭和33年卒)/又会

 昭和27(1925)年4月,市川の東歯予科入学。当時はABCの3クラスに分けられていて,Aクラスは英語教授の山本又雄先生が担任でした。昭和33年3月,水道橋の学部4年卒業時に予科で過ごした2年間を記念して「又会」を立ち上げたのでした。

 六喜会が高齢化で幹事の受け手がいない等で卒後50周年総会で解散となりましたが,同窓会としては「六喜会」の名称は残っております。

 又会は平成14年から毎年5月中旬頃に2泊3日の旅行をしています。山本先生ご夫妻始め大半のクラスメートが鬼籍に入ったり,体調を崩されたりで最近は参加者が10~11名と固定化しています。

 今年は地元幹事を古田島君で新潟・中越地方の食好し,酒好し,景色好しの旅行が5月16日午後,長岡駅集合で始まりました。先ずは山本五十六記念館見学。「やって見せ,説いて聞かせてやらせてみ,讃めてやらねば人は動かぬ」の山本語録。人心を掌握していたようです。創業460年の老舗・吉乃川酒造見学,試飲。早速お買物モードにスイッチオン。ホテルニューオータニ長岡で一年振り再会で乾杯,宿泊。明けて2日目,県立歴史博物館で新潟縄文文化と雪とくらしを,出雲崎良寛記念館で良寛の生涯と作品を,田中角栄記念館で新潟が生んだ偉大なる政治家をそれぞれ見学し勉強。丁度疲れた所で小千谷名物へぎそばで越後そばを堪能し,小千谷錦鯉の里で泳ぐ宝石錦鯉を鑑賞して目の保養。越後ゆきくら館で雪蔵の中を肌で体感し,玉川酒造で試飲。六日町温泉の豪農の館を思わせる旅館・龍言に宿泊。3日目最終日,トミオカホワイト美術館を見学。雪国に生まれ「白」に執心し,自ら開発して「東洋の白」と海外で評された富岡惣一郎画伯の独特の白と黒の油彩画の大作を鑑賞。曇り空の3日間,やっと霊峰八海山が雲の切れ目から見え南魚沼の山あいの新緑が陽に映えて目に眩しい。八海山の麓で地ビールを酌み交わし,来年の幹事を白石さんに決めて一任。浦佐駅で,来年またそれなりの顔を見せ合うということで「さようなら」。

参加者
今泉功君,岩松健雄君夫妻,小川陽市君夫妻,片岡良子さん(故・片岡保夫君夫人),古田島耕三君,坂登輝夫君夫妻,白石(山下)雅子さん,佐藤貞彦

(佐藤 貞彦 記)