愛知県支部/平成26年度若手勉強会(第3回)・ 医療保険研修会(共催)

 平成26年5月11日(日),愛知県歯科医師会館において若手勉強会と医療保険研修会が同時開催された。まず最初に若手会員による症例検討会が行われた。参加した若い先生方が同窓会に興味を持ち入会することを目的の一つにしているが,お陰さまで,好評で新規会員の入会につながっている。現在同窓会本部でも若手会員の入会が最優先課題となっているが,今後もこの事業を継続していく予定である。

 さらに,今回は愛知県歯科医師会医療保険担当常務理事である大平誠先生をお招きし,請求上の注意点や改正の重要項目について,時にユーモアを交え,大平流のわかりやすく有意義な講演を戴いた。次年度も引き続きご指導を戴きたいとの声が多かった。

 今回の若手勉強会は「毎日の診療Ⅲ」と題し,これまでの2回と同じく若手で活躍する3名の先生によりご自分の専門をふまえた発表が行われた。トップバッターとして平成2年卒業,豊田市開業の鈴木裕仁先生から「一開業医によるライフコースを見据えた取り組み」と題し,先人から学んだ多くのことを生かしつつ,地域保険との関係を大切にした歯科医師のライフコースを考慮した取り組みについて発表された。次に同じく平成2年卒業,清洲市開業の小関健司先生より,「愛知県同窓会へ入った後に出会った,ある先生との10年」と題し,スカンジナビアの考えやインプラントについてのありかたを学ぶきっかけとして,ある先生との出会いが自らの人生にとって道標となったことなどを話された。因みにある先生とは昨年他界された前岡一夫先生(昭和55年卒・一宮)のことであった。最後に平成9年卒,常滑市開業の井上敬介先生より「予防歯科の実践と実態」と題し,現在,言葉のみが先攻していると思われる予防歯科について,大規模にしかもシステマティックにこれを取り入れている実際の臨床と,将来の問題点などについて語られた。どの先生も大学を卒業し地元愛知でこれまで日々勉学に取り組んでいる姿が大いに伺われ,先輩後輩ともにとてもよい刺激となった。医療保険研修会では,改正直後のこともあり,大平先生のわかりやすい現場に即した解説には,いつもながらに,みな食い入るように話を聞き,とても勉強になり明日からの診療時に生かせる有意義なものとなった。

 最後に毎回会員皆がとても楽しみにしている懇親会が,会場をアパホテル錦に移し行われた。最近ではSNSなどの進歩により,人とのつながりがより便利になってきたなか,やはり人対ひとの杯を交わしながらの交流は欠かせないものであると確信でき,笑顔でみな溢れるよい懇親会で幕を閉じた。

(井上 敬介 記)