愛知県支部/平成25年度医療問題講演会・若手勉強会(共催)

 平成25年4月21日(日)アパホテル名古屋錦にて,新緑であふれる名古屋の町の中,少し肌寒さは残る日曜日の午後,平成25年度東京歯科大学愛知県同窓会医療問題講演会・若手勉強会が共催され,その後の懇親会まで盛大に行われました。成瀬健会長の挨拶では,本部の方針でもある若手の会を盛り上げるため,前回の若手勉強会が大変有意義であったことを踏まえ,今後も若手の先生方に同窓会を活気あるものにして戴きたいとお話しされ,さらに今回は医療問題講演会として,昭和49年卒で,本部同窓会副会長の梅村長生先生よりお話を戴くが,その豊富な情報と経験から,大変に有意義な講演になるであろうと挨拶されました。

 次に,若手で活躍する3名の先生により,ご自分の専門を踏まえた発表が行われました。トップバッターとして平成2年卒業,豊川の白岩克規先生から,「難しいエンド」と題し,東京歯科大学での伝統ある治療法から最新の情報にわたるお話をして戴きました。次に平成7年卒,半田の静間祐一郎先生より,「一般開業医が行う小児の予防矯正」と題し,一般ホームドクターとして地域の子供たちに必要とされる矯正治療についてこれまでの経験をもとにお話しされました。最後に平成13年卒,中村区で開業している酒井聡先生による「顎関節を考慮した矯正治療」と題し,顎関節を考慮した専門性を持った矯正治療の内容で大変勉強となりました。どの先生も大学卒業後,地元愛知にてこれまで日々勉学に取り組んでこられた姿が大いに伺われました。

 医療問題講演会では,梅村長生先生より「社会保障・税の一体改革と診療報酬改定」という演題のお話を戴きましたが,医科と歯科との違いを例に,医療とは科学であり,医科に比べ診断における病名が歯科医療には少ないのではないかとの疑問からはじまり,社会保障・税の一体改革がなぜ診療報酬改定と関係があるかということについてまで,大変に興味深い内容でわかりやすく説明があり,勉強になりました。

 最後に毎回会員皆がとても楽しみにされている懇親会が辻川副会長の挨拶で始まり,山田幹事の乾杯の音頭で和気あいあいとした会が催されました。その中で,今回入会された平成19年卒業夫馬吉啓先生から挨拶がありました。夫馬先生は東京歯科大学を卒業後,東京女子医大にてさらに専門性を深め勉強された先生で今後の若手を中心とした愛知県同窓会から期待されております。

(井上敬介 記)