爽翔会(昭和62年卒)

 平成23年11月19日(土)秋田県男鹿半島「ホテル帝水」で爽翔会の同窓会が開催されました。人口の少ない秋田県ですがたまたま5人の在県者がおり、今回は地方会という事で開催の運びとなりました。あの大震災の後同窓会を開くかどうか迷いもありましたが、幸い秋田は直接の被害は少なく、こういう時にこそ結束を、がんばれ東北という意気込みで準備をしてきました。

 空港からホテルに到着したころは日も暮れ、ホテル自慢の日本海に沈む夕日を見ることはできませんでしたが、早速清水君の司会で関根君による「失敗症例から考えるインプラント治療のリスクマネージメント」の講演会が行われ、インプラント治療の現状、診断用ガイドの必要性、CTを用いた治療計画が求められていることなどが示されました。また新水道橋校舎の進捗状況の話もあり、いよいよ移転が現実味を帯びてきた感じがしました。

 続いて総会が始まり、前回の総会後逝去された大橋雅人君、小澤(池下)緑さん、牧尾(佐藤)美代子さん、吉田(三笠)ジュリーさん4名に黙祷を捧げました。その後発起人である工藤君による歓迎の挨拶、小沢君より会計報告、袋君の会務報告、また原発で被害を受けている西間木君へのお見舞いについての報告がありました。

 喉も乾いてきたところで関根君の乾杯の発声で懇親会に移り、晩秋の男鹿を奏でる海鮮料理を堪能しました。特に今回は名物である石焼き料理(樽の中に魚を入れ1000℃に熱した石を投入して汁を作る漁師料理)の実演があり、魚の出汁や磯の香りに舌鼓を打ちました。また日本酒は酒どころ秋田の名に恥じぬよう、県内随所から名だたる銘酒を取り寄せ並べられ、品評会さながらの勢いでした。途中でなまはげが登場して宴は最高潮となり、最後は全員で校歌を斉唱しました。今後の会の運営も含め田村君による中締めを行い、2次会はカラオケに移動。その後3次会には大部屋に全員が集まり、夜のふけるのも忘れ語り合いました。

 次の日は天候も回復し、荒々しく変化に富んだ海岸線を北上し観光に移りました。古来からの奇習なまはげの歴史や実演が体験できる「なまはげ館」、男鹿半島、八郎潟干拓地、日本海の海岸線が360°の大パノラマで眺望が楽しめる「寒風山展望台」などを見学しました。特になまはげ習俗体験(なまはげは怠け心を戒めにやってくる)では、普段の怠け心が戒められ、怠け心ある方ない方に関わらず非常に好評でした。お勧めです。その後お互いに次回横浜での再会を誓い合って無事帰路に着きました。

(小川欽也 記)