爽翔会(昭和62年卒)/92期同窓会報告

 今年の9月28日,横浜中華街の重慶飯店にて爽翔会を開催,副担任の保坂誠先生にも来ていただき,総勢48名の参加にて行われました。爽翔会は卒業以来4年毎の開催でしたが,稲毛のキャンパスで学んでいた若き同期も今や全員50歳台になったので,今後は2年に1度の開催にしようという運びになり,そのはじめとしての横浜での開催です。まずは,研修会講師として同級生の田村元君に「矯正歯科医の視点から見た咬合と顎位」の演題で講演,矯正学の立場からの咬合論を語っていただきました。田村君の臨床観察から,口腔機能上の問題や不良な咀嚼習慣を抱えた子供の増加を近年感じているとのこと,その原因を生活環境の変化や時代の変遷からテレビを見る姿勢・噛まない・歩かない・足組みなどの生活習慣―しつけと考察され,実際の臨床でもその指導を取り入れているとのことでした。そしてその考えや自身の臨床理論をもとにした,生理的機構に調和した安定度の高い咬合をめざした「フルパッシブ矯正治療の理論と臨床」も紹介していただきました。田村君の学生時代からの変わらない鋭い追求心を参加者一同は確認しつつ,改めて同期の歯科界での活躍を誇りに思ったものです。講演終了後,恩師・保坂先生の挨拶からはじまった懇親会が執り行われ,秋の横浜の中華の味を堪能しつつ,歓談のひと時をすごしました。集まった同級生の多くは,地域や組織などで責任ある地位との様子,欠席者の多くも歯科医師会などの会合で来られない連絡でしたので,「責任」を背負っている我々の年代であることを更に感じたものでした。次回の爽翔会は再来年に木村祐士君が幹事で大阪周辺での開催,再会が楽しみです。

(浜野 弘規 記)