三重県支部/令和2年定時総会報告

 令和2年2月2日,三重県歯科医師会館で同窓会三重県支部定時総会が開催されました。来賓として同窓会副会長の早速晴邦先生,学術講演講師として東京都立大塚病院口腔科部長の田中潤一先生にお越しいただきました。
 まず1月より新任の宮﨑弘隆支部長より挨拶があり,続いて早速先生より同窓会の動向,昨年の台風による被災会員への援助,若手会員支部未加入対策,さらに千葉病院の学生研修場所としての体制づくり等,様々なお話をしていただきました。
 その後,例年通り大西専務より令和元年の庶務報告,大橋常務より決算報告等があり,次に令和2年の事業計画説明,予算案が提出され,武藤議長のもとスムーズに議事進行がなされました。
 全員の記念撮影が行われた後,田中先生より「長年病院歯科に従事して」と題して,有意義な講演をしていただきました。特に,抗菌薬の乱用による耐性菌の出現への警鐘(セフェム系抗生剤の不必要な過剰使用の問題),抗菌剤使用はペニシリン系のアモキシシリン(サワシリンやオーグメンチン)をベースとして,使用することをまずお話されました。
 次に,高齢者治療時の注意,特に抗凝固薬,抗血小板薬服用患者の抜歯時の注意,糖尿病患者への対応についてお話されました。
 さらに口腔がんに対する初期発見における開業医の役割の大切さ,について述べられました。特にスキルス舌がんに対して,視診だけでなく,可動性(硬結がないか)をしっかりと触診すること,など一般開業医にも分かりやすく説明をしていただきました。
 会場を移動して,稲森幾多郎先生が音頭をとられ懇親会が始まり,時間を忘れて楽しい時間を過ごすことができました。

(平成11年卒・大西 薫児 記)