巻頭言/同窓会におけるITの活用

副会長 冨山雅史
副会長
冨山雅史

(東京歯科大学同窓会会報 平成28年12月号/第406号より)

 本年1月に広報・情報関係担当の副会長を拝命いたしました。今後同窓会の発展のために一層努力する所存ですので,何卒よろしくお願いいたします。政府は,本年5月に改定した「世界最先端IT国家創造宣言」において,情報通信技術(IT)は力強い経済成長を実現するための鍵であると共に,我が国の社会を抜本的に変革し,安全・安心・快適な国民生活を実現するための重要なツールである。と述べています。
 具体的な施策としては,行政システムのクラウド化,マイナンバー制度の導入,産業ロボット開発,IOTを活用した物流の効率化,医療関連では,医療等ID制度や医療保険のオンライン資格確認の導入,健診・レセプトデータ等の活用による医療の質の向上及び医療費の適正化などがあります。
 同窓会においても,同窓会組織の強化・会員サービスの向上を目的としてITの活用を進めており,ホームページの充実,理事会等におけるぺーパーレス会議の推進,SNS及びメーリングリストを活用した連絡網の整備などを行っています。
 特にホームページにおいては,一方的な情報発信のみでなく,会員間および支部間の情報交換の場としての活用を目的として,様々な対応をしています。熊本地震時における情報交換の場としての活用,そして地震被災同窓会会員へのお見舞い支援金募集,クラス会・OB会だより。また,本年より新たにオンデマンドを活用したアカデミア(学術講演会)の動画配信も始めています。
 年4回発行の同窓会会報では対応しきれない最新の情報を会員間で共有できることが,ホームページの最大のメリットと考えています。また,水道橋校舎で開催されるアカデミアは,興味のある演題であっても,遠距離のため出席できない会員も多くいると考えられます。オンデマンドによる動画配信は,講演会場まで来なくても自宅で受講できる大きなメリットがあり,今後さらにコンテンツを増やしていく予定になっています。
 また,コミュニケーションツールとしてのIT技術の進歩は著しく,スマートフォン,SNS(ソーシャルネットワークサービス)等が若い世代を中心として幅広く使われています。SNSとしては,Facebook,Instagram,LINEなどが有名ですが,Facebookでは「東京歯科大学同窓会広報部(@TDCalumni)」としてページを持っており,様々な情報を発信しています。是非,ご活用いただきたいと思います。
 ITは同窓会を継承,発展させていくための重要なツールの一つと考えています。多くの会員の皆様がご利用いただくことを望んでおります。