新潟県支部/平成27年度総会

 去る7月4日(土),月岡温泉『割烹の宿いま井』に於いて今年度の新潟県支部総会が開催されました。37名の参加があり,ご来賓として井出吉信学長,財部正治同窓会副会長,上田貴之老年歯科補綴学講座准教授にお越しいただきました。
 大学,同窓会の報告があり,来年の信越地域支部連合会総会は中越地区での開催が承認され閉会いたしました。
 引き続き,東歯同窓会120周年記念特別講演会として『新潟県歯科医師会草創期と天長節事件』の演題で広瀬秀新潟県支部副会長が講演されました。明治時代は非歯科医師による歯科医師法違反事件が全国的に多発していました。天長節事件は小千谷町で開業している先生が,非歯科医保護ならびに歯科医師法違反幇助をおこなっている証拠を得たので,11月3日(天長節)に新潟県歯科医師会臨時総会を開催して糾弾しようとしたものです。明治期歯科医業界の懸案事項のひとつである,歯科医師(医術開業歯科試験を合格したもの)と従来家+非歯科医師(従来家として鑑札を授与されて医業をおこなっていたもの)の対立を克明に解説していただきました。
 その後,老年歯科補綴学講座准教授上田貴之先生の記念学術講演会『有床義歯の印象採得を再考しよう』では,上田先生の印象法やチキソトロピー性を付与した印象剤を使用した印象のテクニックなどについてお話いただきました。
 記念撮影の後,常木哲哉先生の司会,佐藤泰彦先生の地元歓迎の挨拶,安達和夫先生の乾杯の発声で懇親会が始まりました。常木先生は今年の5月に新潟のUX テレビで放映された『野口英世は死なず』という再現ドラマで野口英世を好演されて,ドラマの撮影秘話などでひっぱりだこになっていました。毎年恒例の八百枝正樹先生の指揮で校歌斉唱し万歳三唱で名残惜しいなか終宴となりました。

(加茂 芳江 記)