直井友紀さんインタビュー(同窓会準会員・大学3年)

直井友紀さんのご紹介

 直井友紀さんは,同窓会の準会員で現在大学3年に在学しており,勉強と野球の両立に一生懸命頑張っておられます。今回のインタビューも忙しい中,放課後に特別に時間を取っていただきました。とてもボーイッシュで明るくはきはきとしたお嬢さんで,さすがに“世界一”を奪取するべき“何か”をお持ちだと感じられ,楽しい取材の時を過ごさせていただきました。
会員往来では準会員第一弾の直井友紀さんをご紹介します。

(広報委員会 小池 修)


直井さんインタビュー

 先日,2012年の女子野球ワールドカップのメンバーで,キャッチャーとして優勝に貢献した本学3年生の直井友紀さんにインタビューさせていただきました。メンバーは,直井さんが1年生の時の担任の橋本貞充先生,広報部広報委員会委員長の臼田準先生,広報部担当理事の小池修先生と私。水道橋校舎新館のロビーで待ち合わせの時間に,元気で明るそうな,でも目力があり意志の強そうな女性がやってきて,それが直井さんでした。一人暮らしで学業と野球を両立させ,本当に忙しそうなところ快く話を聞かせてくれ,時々おもしろいエピソードで私たちを笑わせてくれました。
 女子野球の世界一を決めるワールドカップは2004年から2年ごとに行われており,直井さんは前回初めて日本代表のセレクションに挑戦し,みごと代表に選ばれたそうです。

野球について

 小学生の頃少しやっていたが,中学校では女子が野球をできる環境がなかったためバスケットボールをやっていた。本格的に始めたのは高校生になってからで,野球がやりたくて女子野球部のある埼玉栄高校に進学し,寮で生活していた。高校1年生の頃は上下関係がとても厳しく体重が激減してしまったほど。それでも野球が好きな気持ちで乗り越え,卒業してからはクラブチーム「侍」に所属。前回のトライアウト(=日本代表セレクション)も初めから受けるつもりだったわけではなく,チームのメンバーから進められて受けてみたら選ばれた。ゆくゆくは指導者になりたい。

歯科大へ

 以前,家族が顔面に怪我をして歯を折るなどしたために,口腔外科の先生にも接する機会があり,それから漠然と将来医療系に進みたいと思うようになった。そして実際に進路を決める時に歯科大に入ることを決めた。
 小さい頃から歯医者は好きで,治療も嫌がらずに通っていた。大学に入り実習でアルジネートの匂いをかいだ時,小さい頃に歯科医院でかいだ好きな匂いの正体はこれだったのか,と判明したという。
 お父さんが社会福祉の施設を経営しているので,障害者医療に興味を持っている。

『支』

 高校3年生の時後輩から,「支」という文字を書いたホームベース型のお守りをもらった。その頃ちょうどいろいろと辛いことがあったが人に言える性格ではなく,ひとりで耐えていたためその「支」の文字が心に響いた。後輩にしてみたら,チームを支えてきた,という意味でこの文字を選んでくれたようだが,家族やまわりの人を支えたいという気持ちと,自分も人から支えられているんだという感謝の気持ちを思いおこし,常にこの漢字が頭の片隅にある。
 現在は,平日は大学の授業後に家の近所で自主練習,土日はチームの練習か試合があり,更に一人暮らしで家事もこなしレポートなどもあってとても多忙なようです。実家にもなかなか帰れないそうですが,ご両親が試合のたびに宇都宮から応援に駆けつけてくれるそうで,とても仲の良い素敵な家族という印象を受けました。
 宇都宮出身ということで,餃子が好きなのか? という質問には「苦手!」との返答で,焼肉好きだそうです。なかでも特にユッケが好きで,3月の寒空の下でも半袖でトライアウトに臨んだ元気の源はユッケだったようです。
 今年の3月にはオーストラリアに1ヵ月留学したり,夏にはアメリカのIMGアカデミーという学校にスポーツ留学をしたりと,国際感覚も身につけているそうです。そのためなのか,一語一語をはっきりと,人の目をみてしっかりとした話し方をする人だと思いました。これからも是非応援したいです。

(広報部 小貫飛鳥 記)