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血脇守之助先生の書を頂きました

東京歯科大学同窓会会長 矢﨑秀昭

 日本の総義歯学の権威で、多くの義歯に関する著書がある、東京医科歯科大学の元全部床義歯学分野教授で附属病院長をされた、早川 巌 東京医科歯科大学名誉教授からお電話を頂きました。
 早川先生のお話ですと、日大の歯学部で補綴の先生をやっておられ、初代の早川歯科医院の院長である、ご尊父の資料の中に血脇守之助先生の書があったとのことです。以前から総義歯のことなどを通じて早川先生との交流があったことから、ご自分の手元に置いておくより、私のところの方がよりこの書にとってふさわしいのではとのお話でした。 続きを読む

同窓会創立120周年記念特別企画 ~血脇守之助先生「書」のご紹介 その2~(同窓会報第401号より)

 前号では主に古い卒業アルバムから血脇先生の書をご紹介しましたが,東京歯科大学の資料室には血脇先生の沢山の書の他に大学に関係する写真,昔の治療器具など貴重な資料が多数保存されています。今号は千葉校舎図書館1階の資料室のご厚意により館内を案内していただき血脇先生の書をご紹介いたします。 続きを読む

同窓会創立120周年記念特別企画 ~血脇守之助先生「書」のご紹介~(同窓会報第400号より)

 血脇守之助先生は数多くの書を残されました。古い卒業アルバムには毎年のように掲載され,縁のある方々には事あるごとに筆を取り,生徒,友人,子弟へ,また時代背景を添えてみると時には血脇先生本人の心境を反映するものとして読み取ることができそうです。
 昭和54年発行の「血脇守之助傳」によると,我孫子の尋常小学校では成績優秀で高学年になると夜間は校長先生の自宅に通って漢字を習い様々な本を写筆,その見事な筆使いは「祖父は多くを学ばずして天性達筆であり,父も見事な筆蹟を残し,特に母も能筆家で,守之助の達筆は天性備わったものであったかもしれない」ということです。数々の書の中からその一部をご紹介いたします。 続きを読む

血脇イズムへの誘い(同窓会報第400号より)

生誕の地我孫子にある血脇先生謝恩之碑

広報部委員 西村 哲雄

 血脇守之助の少年時代は穏やかで丁寧そして真面目であり優秀であった。学院長になってからもニコニコとした笑顔でうんうんと人の話を聞き,誰からも好かれた。生活はとても質素なのだが,とにかく酒好きで旅中では朝,昼,晩だけでなく寝酒も嗜み終生,盃を離さなかった(熱燗が好きで口唇を突出し独特の飲み方をしていた)。酒を飲んで醜態をさらすことは決してなかったのだが宴会で偉い人がいようとかまわずやる余興があったが天性の魅力のある血脇を不快に思う者はいなかった。そして生来読書が趣味であったので,経済学,四書五経,易学にも通じていた。 続きを読む