青森県支部/令和4年度青森県支部定時総会

 令和4年2月26日(土),青森県観光物産館「アスパム」に於いて青森県支部総会を開催いたしました。今年もコロナ禍ということで,会場とリモートのハイブリット総会となりました。会場出席会員は9名,リモート出席会員が16名,来賓の先生方もリモートでご出席してくださいました。開会の辞,黒田雅仁支部長挨拶のあと,井出吉信理事長・学長より大学の近況等のお話がありました。次いで澁谷國男同窓会長よりコロナ禍での同窓会活動のお話があり,各支部へのWeb開催の指導等が行われるとのことでした。
 長内幸一先生が議長に選出され逝去会員への黙祷ののち,各種報告・監査報告がありました。また,前執行部で退任された先生方への感謝状の贈呈も行いました。議事では収支決算,財産目録,事業計画案・予算案はすべて承認されましたがコロナ禍で事業の開催はあくまでも予定となっております。
 今年はリモートで学術講演も開催いたしました。東京歯科大学名誉教授・柴原孝彦先生を講師にお迎えし「コロナ禍のなかARONJと口腔がんの最新情報」という講演をしていただきました。冒頭,直近に起こったコロナワクチン接種後の抜歯での死亡事案についてのお話がありました(その後,歯科医師会からも注意喚起の文書が出されました)。抜歯だけでなく,スケーリング等出血を伴う処置は気を付けないといけないとのことでした。
 ARONJの発生防止には感染を制御することが重要で縫合の方法が関与しているとのことでした。保存が厳しい歯をいたずらに残してもかえって感染を長引かせることになるとのことです。口腔がんの患者さんは増加してきているということですので,我々はしっかり隅々まで診ることを心掛けなければいけないと思いました。口腔がんの「オーラルナビシステム」を活用することも手助けになってくれそうです。
 講演後の質疑応答も活発に行われ,盛会裏に閉会となりました。来年こそは懇親会の開催もできますように!

(昭和63年卒・古川 由美子 記)