巻頭言/同窓会の機構改革

中西国人 事業推進部常任理事
事業推進部常任理事
中西 国人

(東京歯科大学同窓会会報 平成23年2月号/第380号より)

 昨年は,東京歯科大学創立120周年の年にあたり,大学と同窓会が協調して記念事業等に取り組んで成功を収めました。

 また,記念事業の一環として大学の水道橋への移転というプロジェクトが進められております。来年(平成24年)には,「さいかち坂校舎」で1・2年生の授業が始まるという事で,もう目の前まで来ている現実でございます。

 同窓会といたしましても,大学が行なっております「血脇記念ホール」および「東京歯科大学ミュージアム」(仮称)の設備・建築費という目的の為の「ご寄付のお願い」に対して先般,皆様へご協力のお願いを致しました。ここに改めて,我々の原点である母校を物心両面で支える為にご協力の程を,よろしくお願いいたします。

 平成21年度から,大山執行部が進めてまいりました会員目線での同窓会改革が平成22年度にまず「同窓会改革検討特別委員会」を立ち上げ答申書を受け,理事会で慎重審議いたしました。それをうけ「会則検討特別委員会」を立ち上げ,中間答申が出され,評議員会を経て,本年度から形となり現れてまいりました。その一つとして執行部の再編があります。これまで8部で構成されておりました各部を総務・厚生部,会計部,渉外部,広報部,事業推進部の5部へ統合されました。この中で担当いたしております事業推進部は,これまでの学術部と保険部が統合されただけではなく,大学との連携事業の検討(本年度はTDCインプラントセミナー・マスターコースとして,本学の基礎系・臨床系の教授及び准教授で構成された講師陣で行なう),若手同窓会員支援の研修会の企画運営(昨年度は医事処理の事例を軸としてカルテ記載と学術的対処を卒後5年目程度の会員を対象として行った,本年度もその流れを踏襲する),シンクタンク機能の推進を図る等(本年度は,同窓会フォーラム「国民に最良の歯科医療を提供するために」として日本型医療制度を探るために文化人類学者の波平恵美子お茶の水女子大名誉教授を交え行う)の多岐にわたる事業を抱えております。

 また執行部は,さらなる同窓会改革推進のために以下の3チームを持ってあたります。第一に会則検討チームとして,会員資格・会費・その他会務運営上の問題を検討し,変更を行なうべき会則を把握する。第二に改革実行チームとして,在校生へのアプローチ,クラス会との連携,支部との情報ネットワークの連携強化,臨床研修医会員の特定化と支援,そして移動連絡を確保する。第三に機構改革チームとして昨年の評議員会で協議された1執行部役員について2評議員のあり方について3地域支部連合会の役割について等の機構改革を推進する。

 このように,これまで階段を一歩づつ昇るように慎重に改革を進めてまいりました。これからも会員の先生方の積極的なご意見を頂き,より良い改革を目指したいと思います。現在,かなりの支部との情報ネットワークが構築されております。活用していただきご意見をお寄せ下さい。

 東京歯科大学同窓会は,会員数では及ばない大学同窓会がありますが,優秀な人材を多く抱えているという点では,他の追従を許さないと考えております。会員の先生方のご支援を賜り,「強い同窓会」を目指して参りたいと思います。