巻頭言/和衷協同

大山萬夫会長
会長
大山 萬夫

(東京歯科大学同窓会会報 平成20年2月号/第362号より)

 新年明けましておめでとうございます。

 先生方には平成20年の新春を爽やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。

 昨年11月開催の東京歯科大学同窓会評議員会総会におきまして、私が次期同窓会会長のご推薦を頂きました。以来その責務の重にして、かつ厳なる事を日々ひしひしと身に感じておる今日この頃であります。

 何と申しましても、この度の不祥事により、歯科界に大変なご迷惑をおかけし、又国民の皆様には歯科医療界に対する不振の念を抱かせた事実は痛恨の窮みであります。

 同窓会と致しましては、この問題を避けて通ることは出来ません。お詫びと反省をこめて一刻も早く健全にして信頼される同窓会へと立ち直ることが、新執行部に課せられた大きな課題の一つと認識致しております。この件につきましては、皆様の納得の頂ける線を出すべく、目下鋭意検討中でございます。

 さて本会スタートについての役員人事の事でございますが、前執行部におかれては、会長をはじめ常任理事の方々が引責退任されました。その様な状況下でしたが、お陰様で別記の様な若手を含んだ重厚な人事構成となりました。ご覧頂ければお解りの様に、目下日歯・都歯・県歯等にてご活躍中の多忙な方々の御協力を頂くことが出来ました。同窓会の危急存亡の秋と愛校心を持って応援して下さったことは、私にとりまして大変有難く、また心強い限りでございます。

 今後の本部の活動と致しましては、同窓会会則第3条「会員相互の親睦並びに福祉の増進を図ると共に、母校の発展に寄与するをもって目的とする」と有ります。原点にもどり活動基盤といたしました。

 ご案内の様に大学は近々迎える大学創立120周年記念祝典並びに水道橋校舎の有効活用計画、将に21世紀の大プロジェクト計画を持たれております。

 我が大学は創立117年の輝かしい歴史と立派な教育研究業績そして優秀な歯科医療人を同窓として持つ、屈指の名門校であります。この 栄誉を汚す事は出来ません。立派に達成すべく、同窓会としてはこの事業に対する十分な情報交換のもと、全面的な支援体制の早期確立が急務ではないかと存じます。我々は叡智を結集し、和衷協同の体制でご支援致さなければならないと肝に銘じております。会員の先生方には少子化と言う社会現象に対応すべく、母校存続の大事業と言う事をご理解頂き格段のご支援をお願い致します。

 ここで各部会の報告を致します。各部活動は多くの委員の方々によって運営され同窓会活動を支えて頂いております。

 学術部は卒後研修セミナー2008を4月20日より「日常臨床のスキルアップ」をテーマに開催致します。PRの程宜しくお願い致します。広報部は例年通り、同窓会会報を定期刊行致しております。支部だより、クラス会だより等ご投稿下さい。他の各部活動につきましては逐次同窓会報にご報告致します。

 以上新同窓会本部と致しての今後の方針について雑獏ではありますが述べさせて頂きました。

 会員の皆様には、今後共、同窓会活動について格段のご理解とご支援を切にお願い申し上げます。