東海地域支部連合会/2019年度総会

 令和元年9月8日,名古屋の名鉄グランドホテルで,2019年度東海地域支部連合会総会が開催されました。
 当日の夕刻以降に台風15号が接近しており,終了時刻を早めるため,総会の時間を短縮いたしました。
 大学より一戸達也副学長先生,同窓会本部より副会長の早速晴邦先生,専務理事の臼井文規先生と東海地区理事の柘植敏生先生にお越しいただきました。
 東海地域支部連合会会長の三重県支部長 辻 孝先生の挨拶の後,早速晴邦先生より昨年同窓会会長の矢﨑先生が急逝され,その後澁谷國男先生が会長に就任され体制を固めておられるというお話がありました。
 続いて一戸先生より,コミュニケーション教育(態度教育)を重視したカリキュラムや訪問診療をはじめとした高齢者型の治療など,時代の変化に合わせた教育を進めているとの説明がありました。さらに国家試験合格率トップの維持のみならず,研究にも力を注いでいただいていること,また千葉歯科医療センター(旧千葉病院)などの現状もお話していただきました。
 また臼井先生より,若手会員の同窓会未加入のお話がありました。同窓会オリエンテーションやアカデミア2019等で,できるだけ若手の同窓生との結びつきを強くして同窓会に入ってもらえるようにすることなど,いろいろご苦労をお伝えいただきました。
 その後休憩をはさんで,大学臨床教授の二階堂雅彦先生より「20年+の歯周病臨床で学んだこと」と題し,記念講演をしていただきました。まず最近歯周病の分類が変更になり,数値で分類される個所が増えたため,今までどの歯周病に入れたら良いか迷ったケースでも,判断しやすくなったことをお話されました。
 さらに,歯周病患者さんの9割は基本治療で治るが,後の1割は重症化して対応が難しいことなどデータを示して述べられ,二階堂先生はその治りにくい1割を治療するため,専門医として力を注いでおられるとのことでした。
 そして,重症患者に対する素晴らしい治療,長期経過症例を提示していただき,最近開発されたリグロスを使った再生療法の紹介もされました。
 講演後,参加者全員の記念写真の撮影をし,その後に懇親会を40分以上早めて開始いたしました。
 辻会長,大杉三重県歯科医師会会長,柘植敏生東海地区理事が挨拶され,さらに宮田 保先生が乾杯の音頭をとられ,宴会が盛り上がりました。
 しかし,17時前に新幹線の間引き運転や運休がJRより発表されたため,東京や静岡方面からお越しいただいている先生方は,先にお帰りになられ,そのため懇親会自体も17時30分前に終了いたしました。
 開催時間を短縮したため,参加していただいた諸先生やご協力いただいた各方面の方々にご迷惑をおかけいたしましたが,台風接近の中わざわざお越しいただいた皆様の温かいご支援とご協力により,何とか無事終えることができましたことを大変ありがたく思っています。ありがとうございました。

(昭和56年卒・三重県支部 宮﨑 弘隆 記)