平成29年9月9日,千曲市戸倉上山田温泉のホテル清風園にて「平成29年度東京歯科大学同窓会 長野県連合総会 信越地域支部連合会総会」及び記念講演会・懇親会が執り行われました。
秋晴れの爽やかな気候の中,多くの先生にご出席をいただきました。
まずは長野県連合総会,その後信越地域支部連合会総会が執り行われました。
長野県連合会長青木篤敬先生・信越地域支部連合会長阿部晴弘先生のご挨拶の後,東京歯科大学同窓会会長・矢﨑秀昭先生,同窓会専務理事・臼井文規先生,東京歯科大学学長(代理)・野村武史教授よりご祝辞をいただきました。
同窓会の矢﨑先生・臼井先生からは東京歯科大学同窓会の現状について,会の運営・支援・協力について,熊本地震支援活動・被災地視察報告について等のご説明をしていただきました。
残念ながら井出吉信学長は都合によりご欠席となりましたが代理として野村武史教授より東京歯科大学の現状及び今後の展望,昨年度の国家試験の結果についてのお話を頂きました。
長野県連合総会及び信越地域支部連合会総会は会務報告・会計報告・監査報告など議事も滞りなく進行し無事総会を終了することが出来ました。
総会終了後,野村武史教授による記念講演会が行われました。
「歯科医師が癌に関わる3つの話題」
上記を演題として「がん患者の周術期口腔機能管理」「骨吸収阻害薬投与患者への歯科的対応」「口腔がんの早期発見」についてのご講演でした。
がん治療における周術期口腔機能管理は,がんの三大療法である外科療法・放射線療法・化学療法に続く第4の治療・支持療法(サポーティブケア)として機能していて術後合併症を減少させ入院日数を減少させているとの事。
骨吸収阻害薬投与患者への対応については歯科と医科の連携が何より大事だという事。
必要があって骨吸収抑制薬が使用されているのであれば予防的休薬なしで治療を行うようにしているとの事。
顎骨壊死が起きたとしてもテリパラチド療法により好結果が得られるようになったとの事。
口腔がんは子宮頸がんと同頻度の患者数で子宮頸がんより死亡率が高く,歯科でのがん検診が重要であるとの事。
多職種が緊密に連携するチーム医療が何よりも大事であるとの事。
上記のような臨床の現場で大変有益で興味深い講演をしていただき,あっという間に時間が過ぎてしまいました。
講演会後の懇親会では長野県歯科医師会会長・春日司郎先生,更科歯科医師会会長・滝澤 久先生からもご挨拶をいただきました。
このように多くの先生方のご参加・ご協力をいただきまして,長野県及び信越地域支部連合総会を無事に終える事が出来ました。
この場をお借りして御礼申し上げます。
(平成7年卒・渡邉 裕 記)