信越地域支部連合会/平成30年度 総会ならびに新潟県支部総会報告

 平成30年7月14日(土),新潟市のホテルイタリア軒において,平成30年度東京歯科大学同窓会信越地域支部連合会総会ならびに新潟県支部総会が開催されました。来賓として,同窓会本部より矢﨑秀昭会長,臼井文規専務理事,青木篤敬理事,大学より井出吉信学長が出席されました。信越地域支部連合会総会では55名が出席し,清水 剛先生(新潟市)の司会で開会しました。議長に片桐利雄先生(新潟市),副議長に丸山泰彦先生(安曇野市)が選出され,信越地域支部連合会長の山田源一郎先生(松本市)ならびに新潟県支部支部長の五十嵐 治先生(長岡市)より挨拶が行われました。来賓より大学ならびに同窓会の報告の後,議事・協議において連合会総会次期開催地(長野県)について承認されました。
 記念学術講演会として,新潟大学名誉教授,東京歯科大学口腔顎顔面外科学講座客員教授の齊藤 力先生(昭和47年卒)より,「東京歯科大学口腔外科の系譜-新潟が育んだ遠藤至六郎-」と題した講演が行われました。新潟県にゆかりのある東京歯科大学の先達としては,血脇守之助(若き日に3年程,新潟県三条の米北教校に英語教師として赴任。三条にて歯科医師になる決意をし,上京後に高山歯科医学院入学を経て東京歯科大学を創立)や,石塚三郎(新潟県北蒲原郡安田村(現阿賀野市保田)出身で,上京後,高山歯科医学院に在籍し,後に新潟県歯科医師会初代会長に就任)等がよく知られています。しかし,新潟県三島郡入輕井村(現長岡市寺泊入軽井)出身で,歯科医師として我が国最初の口腔外科教授となった遠藤至六郎の生涯についてはあまり知られていません。齊藤先生は新潟に何度も足を運び,丹念な現地調査によって,入輕井村の遠藤至六郎の生家を発見されたとのことでした。同講演では,苦学の末に東京歯科醫學院を卒業し,58歳でその生涯を閉じるまでの遠藤至六郎の生き方について,エピソードを交えて紹介されました。
 講演会後に記念撮影を行った後,懇親会が盛大に開催されました。
 翌日の7月15日(日)には,「血脇守之助ゆかりの三条を訪ねる会」と題したツアーが行われました。参加者一行は,曽我・平澤記念館(笹川邸)にて血脇守之助名記載の米北教校の卒業証書を見学し,ドクトル田原病院長宅跡地,村松屋跡地,共立三条病院跡地,東本願寺三条東別院を経て,越前屋ホテルにて昼食,さらに米北教校学舎跡地,本成寺(石川雲蝶作品を見学)を巡った後,燕三条駅にて解散しました。

(昭和59年卒・北村 信隆 記)