平成29年9月2日(土)16時より,ホテルメトロポリタンエドモント(飯田橋)にて,平成29年度精到会(口腔外科学教室同門会)総会・講演会が,18時より懇親会が行われた。
精到会総会は,柴原孝彦教授(口腔顎顔面外科学講座)の開会の挨拶で始まり,榎本洋史会長の挨拶に続いた。そのなかで,野間弘康名誉教授の瑞宝中綬章受章の記念式典,髙野伸夫教授の退任および口腔がんセンター顧問就任についてご報告いただいた。また11名の逝去会員への黙祷が行われた。なかでも故 中久喜 喬名誉教授(歯科麻酔学講座),故 森内 護先生は一時期休会していた精到会の再開(昭和63年)にご尽力いただき,幹事その後監事をお勤めいただいたことが紹介された。続いて,佐々木研一臨床教授より平成28年7月31日に水道橋校舎新館で開催した第18回日本口腔顎顔面外傷学会総会・学術大会開催について,柴原孝彦教授より平成30年11月2~4日に主管する第63回日本口腔外科学会総会・学術大会の進捗状況についての報告がなされた。また,水道橋病院,千葉病院,市川総合病院の医局長より各病院の口腔外科の現状が報告された。千葉病院の周辺環境の変化や,市川総合病院のスキルスラボの紹介があった。大学本部移転後も水道橋病院,千葉病院ともに初診患者数,手術件数が増加しているとのことであった。
総会の後に行われた講演会では,一般社団法人日本学校歯科医会会長に就任された川本 強先生から「日学歯の来し方行く末 『過去・現在・未来』」と題し,日本学校歯科医会の成り立ち,現在の活動内容,日学歯の未来についてご講演いただいた。
講演会の後,一般会員,現役会員合計112名で盛大に懇親会が開催された。精到会会長の榎本洋史先生ならびに野間弘康名誉教授のご挨拶に続いて,髙北義彦客員教授(歯科麻酔学講座)による乾杯のご発声のもと,懇親へと移行して水道橋病院,千葉病院の思い出が多く語られた。片倉 朗教授(口腔病態外科学講座)による中締めの挨拶ののち,多くの参加者は親睦をさらに深める時間を共有した。
90年以上続く口腔外科学教室の伝統を継承すべく,精到会の名称の由来でもある血脇先生の「深研精到」の教えを心に刻み,2023年に100周年を迎える教室の発展に尽力したいと再確認した会であった。
(口腔外科学教室 精到会)