7月3日(日)に平成28年度の群馬県同窓会総会・学術講演会が,本年度は関東地域支部連合会(9月開催予定)の当番県であることから例年は温泉地で宿泊にて開催しています本会ですが,そのプレ開催の意味合いを込めて関東地域支部連合会と同じ会場である高崎ビューホテルにおいて開催されました。
今回の学術講演会は,東京歯科大学臨床検査病理学講座教授の井上 孝先生に「再生医療,歯科臨床における可能性」という演題でご講演をいただきました。講演では,再生医療についてだけでなく,講演に先立ち今後高齢者社会を迎えるにあたり歯科の社会的な専門性についてのお話をしていただき,地域医療と多職種連携について常に考えていかなければならない,私たち地方の歯科医師としての今後の活動指針として,イントロダクションだけでも大いに参考となるお話でした。そして講演では,iPS細胞についての説明があり,その歯科応用の可能性と老化についてQ&A形式で国試問題を絡めながらのお話がありました。国試問題をみて(私は出来ましたが!)お話の中に良く出てきた「早く歯科医になっておいて良かった!」と言うお言葉には,私を含めた参加者全員がそのフレーズが出る度に頷いていましたが,先生がおっしゃっていた歯科からノーベル賞受賞者を出すのが目標であるという事も,そう遠い未来ではないように感じさせていただける内容でした。
講演会に続いて,平成28年度の定時総会が開催されました。この総会も他大学出身者の講演会への参加者が多くいたことから,例年とは異なり講演会の後に総会を開催しました。
総会では,冒頭で引田会長から関東地域支部連合会についての説明があり,井上教授と群馬県歯科医師会の村山利之会長も出席され,来賓としてご挨拶をいただきました。引き続き議長として黒田真右先生を選出し,平成27年度の事業ならびに会計に関する議案に関して審議され承認された。
一日の最後は,メインである懇親会。当日は会場の近くで,群馬が誇るロックミュージシャンの野外ライブがあり,そちらを気にしていた若手会員もいましたが野外ライブに負けない位?盛り上がり,そして和気藹々と懇親をさらに深めた例年通りの非常に楽しい会となりました。
9月の関東地域支部連合会では,群馬の「おもてなし」を参加してくださる方々に,堪能していただけると思っています。
(平成1年卒・片野 勝司 記)