巻頭言/今期の重点課題

会長 矢﨑秀昭
会長
矢﨑秀昭

(東京歯科大学同窓会会報 平成28年2月号/第403号より)

 日頃から会員の皆様には同窓会の活動にご支援賜り厚く御礼申し上げます。
 昨年度行われました,同窓会創立120周年の諸事業にご協力頂き,誠に有難うございました。特に平成27年11月29日に開催されました,同窓会創立120周年記念式典・講演会・祝賀会には800名に及ぶ会員,ご来賓の方々のご参加を賜り,誠に盛会となりました。これも一重に会員の皆様の心に刻まれている,120年の歴史と伝統に育まれた血脇イズムの賜物と感謝いたしております。このような東歯同窓の素晴らしい結束力を,今後の同窓会の更なる発展に反映して行こうと思っています。
 記念会の前日に開催された平成27年度の評議員会におきまして,今期も引き続き会長をお引き受けすることとなりました。今期の執行に当たり以下のような重点課題として会務を運営して行こうと思っています。

  1. 女性会員の急増など,会員構成の変化に対応した会員との連携の強化
  2. 情報ネット,ホームページ等による,会員へのより迅速な情報提供
  3. 直面している課題の大学との共有と,会員による大学への協力体制の促進
  4. 同窓会アカデミア構想による人材の育成
  5. 支部加入促進と同窓会の財政基盤の強化

 現在,同窓会は各支部に加入していない,特に若手の会員の方が著しく増加し,さらに会費の未納の方も多くなっています。そのため各支部も含めて,同窓会の本来の活動にも支障をきたす状況となっています。
 前執行部におきましても,若手ネットワーク委員会を立ち上げ,「新進会員のつどい」を開催するなど,若手の会員との連携などある程度の成果を上げることはできました。今後はさらに,若手の会員の支部加入までの連携が得られるよう,集中的にこの課題に取り組んでゆこうと思っています。
 大学は水道橋に移転し2年半が経過し,国試などにおいても大変順調に運営されています。さらに充実した臨床実習などのスペースを確保するために,現在,建築が進行している西棟が是非とも必要となっています。しかしながら,大震災の復興事業,東京オリンピック,消費税などから,この西棟の建築についての財政状況は誠に厳しくなっています。今後とも東歯大が日本の歯科界のリーダーとして存在し続ける様に,会員の皆様のこの西棟へのご支援を宜しくお願い申し上げます。
 同窓会創立120周年記念会を開催するに際して,多くの先人の業績について学ぶことができました。建学者である血脇守之助先生の,東歯同窓は生涯にわたる研鑽と,共に助け合い,人間性を高める必要があるとの精神を,次世代に伝えることが大切と思います。同窓会アカデミア構想によって人材の育成に努め,さらに品格のある同窓会となるよう,皆様のご協力を宜しくお願いもうし上げます。