北海道地域支部連合会/創立100周年

 我が連合会は,大正4(1915)年,北海道同窓会として発足してから100年を迎え,その記念事業が平成27年10月10・11日の両日,札幌プリンスホテルにて開催された。
 10日15時より記念講演会。講師は日本歯科医師会前会長大久保満男先生。テーマは「高齢社会における歯科医療のあり方-歯科医療の責務とは-」。会長在任中,激変する医療政策の中で,何を大切にして奮闘してきたかが語られた。17時より記念式典。校歌斉唱に続き,佐藤英俊連合会長より「先人たちの築いた歴史に連なって今日を迎えられたことは喜ばしい。今後の同窓会を考える有意義なイベントとしたい」との挨拶があった。続いて,来賓の藤田一雄北海道歯科医師会長,矢﨑秀昭東歯同窓会長,水野嘉夫東歯大理事長,矢島安朝水道橋病院長より,それぞれ御祝辞をいただいた。
 船本能教100周年実行委員長はせつ挨拶の中で「百年の節」というメインテーマについて説明した。続いて,坂田道昭小樽支部長より「連合同窓会の成り立ち」と題して,会創立当時(明治・大正)の様子が報告された(創立以降については,祝賀会の中で,志村俊一先生製作のスライドショーが公開された)。祝電披露の後,感謝状の贈呈が,喜田正史(第9代),橋本尚(第10代),山田洋文(第11代),針谷毅(第13代)の歴代会長に対して行われた(第12代の藤森敏昭先生には,現職の監事という事情で,祝賀会の中で同窓会貢献賞が贈られた)。卒寿喜田先生による謝辞とほのぼのとした思い出話で時間一杯となり,和やかに閉会となった。
 記念写真撮影を挟んで,19時より祝賀会。大久保日歯前会長は祝辞の中で,自身の祖父が血脇門下生であり,自分にも血脇イズムが少しだけ流れていると告白された。鏡開き,そして橋本尚連合会顧問の発声で乾杯。フルート三重奏の生演奏の中,多くの会員が立って酒を注いで回り,談笑の輪ができ,会場は華やかなワルツの舞台のようであった。
 翌11日。朝9時より支部長会。10時より連合会総会が行われた。議案はすべて承認された。11時より,100周年記念フォーラム「連合会の明日を考える」が開催された。会員の減少と高齢化に伴う諸問題について,真剣かつ活発な議論が行われ,最後に矢﨑会長のまとめのコメントをいただいて,記念事業のすべての日程を無事終了した。
 なお,100周年記念誌「百年の節」は,来春発刊の予定である。

(島田 清純 記)