第74回静岡県支部定時総会が平成26年12月14日(日)にホテルアソシア静岡において70名の出席者により開催されました。当初は同窓会本部より佐々木真澄渉外部理事をお招きしておりましたが、当日は第47回衆議院議員選挙の投開票日と重なったことにより、急遽高橋義一専務理事にお越しいただく運びとなりました。総会では高橋専務より同窓会の会務報告がなされ、評議員会での改革案および来年度に開催される同窓会創立120周年記念事業に関する案内がありました。
記念講演には解剖学講座教授の阿部伸一先生を講師にお迎えしました。安倍先生には講演に先立ち、水道橋新校舎での学生の様子を5年生の学年主任の立場から紹介していただきました。講演では「歯科臨床のための機能解剖学」と題して、歯牙喪失後の顎骨の形態変化による顎骨周囲および内部の神経、血管、筋、唾液腺組織などの軟組織との位置関係の変化についてビジュアル的に詳しく解説していただきました。また講演の後半では、好評を博している最近の著書に沿って口腔機能の健全な発達とそのメカニズムについてコスメティック的な要素も含めたお話しをうかがうこともできました。加齢に抗う”アンチエイジング”ではなく、上手に年齢を重ねていく“ウェルエイジング”を提唱されていたのが印象的でした。講演会終了後に記念撮影を行い、懇親会の会場へと移動しました。
芦澤徹由副支部長による開会の辞に続き、松下茂支部長のご挨拶で始まった懇親会には54名の参加がありました。喜田正昭先生(昭和34年卒)による乾杯のご発声の後は、終始和やかな雰囲気で同窓ならではのひとときを過ごし、親睦を深める楽しい夜になりました。なかでも平成元年卒の先生方は、同級生の阿部先生との旧交を温め仲良くフレームにおさまっていました。前支部長である荻原英生先生による恒例の音頭の元、全員で校歌斉唱し、村松英昭副支部長の閉会の辞で終了となりました。
(赤堀 仁則 記)