福岡県支部/県歯学会

 9月7日(日)県歯会館にて「しっかり理解しよう~全身疾患と歯科を考える~」のテーマで,26年度福岡県歯科医学会が開催されました。講師には,慶應義塾大学医学部歯科・口腔外科学教室教授の中川種昭先生と母校オーラルメディシン・口腔外科学講座教授の片倉朗先生のお二人が招かれました。
 お二人の先生は共に母校を昭和60年に卒業された同級生で,母校出身の先生お二人が講演されるのは,学会が始まって以来初めてではないかと思われます。
 中川先生はご専門の歯周病領域の立場から,「医科歯科連携をふまえた歯科治療」との演題で,又片倉先生には「健康長寿に貢献する歯科医療~かかりつけ歯科医が担う口腔機能管理~」の演題でご講演をいただきましたが,各々の立場で超高齢社会になり今後は医科と患者の情報を密に共有しながら歯科医療に携わっていく必要性を述べられました。
 今回の講師招聘については,県歯学術部員の田代芳之先生(昭和62年卒)が尽力され,それに対してバレーボール部の先輩である中川先生に快諾していただき,先輩後輩の絆の強さで実現したものです。今回の学会は盛会で,担当した田代先生の安堵した笑顔が印象的でした。

(永江 健一 記)