平成25年12月7日(土),川崎水橋会定時総会および講演会が芝浦の「牡丹」において開催されました。来賓として髙橋神奈川県支部連合同窓会副会長をお迎えして,講演会は元東京都税務署長,岡本吉司氏より,「脱税とマルサ」というタイトルでご講演いただきました。
平尾専務理事の司会進行のもと,古賀会長の挨拶において,近年の支部会員数の大きな減少に対して,我々水橋会を含めた支部活性化推進の必要性を強調されておりました。総会の議長には,荒木勝治先生が選出されて,25年度会計報告,決算報告,会計監査,事業計画,予算案等が報告され,承認をいただきました。そして,任期満了に伴う役員改正においては,出席者の満場一致の賛成にて古賀会長が推薦され,ご本人の承諾により,再任となりました。
その後,引き続いて行われた講演会は,関副会長と親しくされているというご縁により,国税庁税課長,国税査察官という輝かしいご経歴をお持ちである岡本氏によるものでした。国税庁においての査察の方法,その時に使用した国税査察官手帳を提示していただき,具体的な査察の流れ,いわゆる,マルサの仕事の四段階について説明していただきました。一段階は好況の裏に脱税ありという目標の発見,二段階は調べていることを相手に絶対に知られてはならないという会社の内偵,期間として,2,3年をかけるケースもあるとのことでした。その後,全体像をつかんだ資料をもとにガサ入れをかけることが三段階,押収した資料を再構成,そして,検察庁への告発という流れになるとのことでした。地道な仕事の中で脱税を見つけていく粘り強さに,会員達も感心しきりの様子でした。
その後,懇親会は会場を移して行われました。中島善和先生の乾杯ご発声で始まり敬老,敬祝会員への表彰,2名の新入会員の紹介等,年代の垣根を越えた楽しい交流の場となりました。十数名の先生方は二次会にも参加され,校歌斎唱にて,終宴となりました。
(中田 伸一 記)