硬式野球部/東京歯科大学硬式野球部創部90周年を迎えて

 昨年11月上野精養軒にて、東京歯科大学硬式野球部創部90周年記念合わせて2013年第45回全日本歯科大学総合体育大会硬式野球部門優勝祝賀会を、OB・OG・現役部員・女子マネージャー含め、60余名の出席を得て盛大に執り行った(写真)。

 1922年(大正11年)硬式野球部創部であるから、正確には昨年で91周年である。

1933年(昭和8年)東京歯科医学専門学校当時、現在の市川総合病院(1992年4月新病院開設)の土地を購入整備し、その年の11月に市川グラウンドオープン、翌年1934年(昭和9年)同敷地内真間川沿いに野球場がオープンにこぎつけている。予科がグラウンド近くにあったことから、練習に試合(医歯薬戦等)にフルに使用されていたものと思われる。

 戦時中は国の方針としてアメリカナイズされたものは一切排除され、野球場はイモ畑に、グラウンドの一角は軍事教練の場として使用される事となった。戦後イモ畑を野球場に整備し直し、進駐軍から譲り受けた縫い目のほずれかかった硬式野球ボールを修繕し使用したこと、グラブは守備・打撃ごとに使い回しだったこと等、先輩から当時の貴重な野球部の様子を90周年記念として文面で頂きましたことは感謝申し上げる次第です。

 春秋の歯科大学リーグ戦、大阪歯科大学硬式野球部との定期戦も戦後程なくして行われていたようである。1969年から全日本歯科大学総合体育大会(歯学体)が始まり、1972年第3回歯学体で硬式野球部門初優勝し、その後第3位が1977年(昭和52年)・1995年(平成7年)・2008年(平成20年)・2009年(平成21年)の4回、準優勝が2012年、そして41年ぶりに昨年優勝の栄冠を勝ち取った。

 2009年(平成21年)に硬式野球部OB会が再発足し、OBと現役との顔の見える接触および石上恵一新野球部長(スポーツ歯学教授)の現役への大学野球に対する心構えの指導が相まって、文武両道が地についてきているように思われる。

 硬式野球部OB会は,創部100周年に向けて準備委員会を立ち上げ邁進している所である。

(東京歯科大学硬式野球部OB会幹事長 
昭和54年卒 小舩 邦夫 記)