広島県支部/総会・学術講演会

 平成24年定時総会が1月22日(日)にホテルグランヴィア広島で開催された。今年は東呉会(呉地区)の当番で,池田敦治先生の総合司会で,県支部総会が開催された。総会開催に先立ち,髙木勇藏支部長の挨拶があり,現在県歯会へ役員数などで,参加協力の影響が以前に比較して薄くなりつつある。役員数を誇るのではなく,伝統のある東京歯科大学の同窓としての貢献を提案され,その一例として,女性歯科医が増えつつあり,女性の観点で現行保険制度を見つめてもらうために我が同窓の女性陣に健闘をお願いしたい。その意味で昭和と平成をそれぞれ冠に何年卒と出自を表現していたが,今年117期もの卒業生を迎えるに当たり,卒業期で表現することで,共通の伝統校の一員としての認識がさらに強まり,若い先生とロートルの間に何かが生まれる可能性があると卒業期でIDを表現しようと強調された。

 さらに同窓会支部の創立70周年記念の式典が平成7年(1995年)7月1日に行われ,その資料が見つかり記念事業の規模そして予算面についての記録を「県支部誌」に掲載する予定であることを紹介し,3年後に90周年を迎えるが,平成37年には100周年を迎えるに当たり,心積もりをするように呼びかけられた。

 その後,東呉会柏村真会長が議長に選ばれ,本部評議員会報告に続いて,昨年3名の新入会員を迎え,現在129名の会員数になったことなど庶務報告の後に議事に入った。「平成23年の一般会計歳入歳出及び特別会計決算報告」と「平成24年事業計画案」さらに「平成24年一般会計予算案」が承認され,次年度総会開催地は福山地区そして東福会の当番で行われることに決定した。

 続いて協議に入り,母校の水道橋移転事業に,平成8年に定期預金している500万円の基金と今月会員一人2万円を県歯会で引き去り,目標金額740万円を寄贈することが支部長より説明があり,了承を得た。

 次いで谷 信吾理事を座長に,東京歯科大学歯科放射線学講座佐野司教授をお迎えし「歯科臨床での画像をあらためて見直す―デンタル・パノラマそしてCBCT画像―」の講演があった。

 講演の前に水道橋移転の進捗状況や今後の展望そして大学の入学者応募状況そして国家試験の合格率の変遷と今後の努力目標が説明され,本題に入った。デンタル写真とパノラマ写真の読影のポイント。CBCTで何が見えるかまたどの様に利用できるか?その特徴は。そしてインプラントの画像診断で大事なポイントは?などの詳しいご講演をいただき,福島原発の影響で,過敏になっている,放射線の影響についての対応の説明で2時間の講演は終わった。

 その後記念写真撮影をし,懇親会に移った。林克宏副支部長の挨拶に続き,中村博顧問の乾杯の発声で宴は始まった。

 1年に1回の同窓同士の歓談はアッと言う間に経過し,恒例の輪になっての校歌斉唱の後,野間博副支部長の閉会の挨拶で散会した。

(髙木尚美 記)