愛知県支部/令和元年度総会

 12月8日(日)名鉄グランドホテルにて,ご来賓として東京歯科大学水道橋病院病院長片倉 朗先生,同窓会本部より安川裕子常任理事にご臨席いただき, 令和元年度総会が盛大に開催されました。小関専務理事の司会のもと,長谷部副会長の開会の辞,橋本会長の挨拶では会員間の親睦を深めるため開催した岐阜の長良川での風情豊かな鵜飼い,岐阜城見学など楽しかった親睦研修旅行の報告などがありました。
 片倉先生からは「大学の近況」と題して各学年の学生の状況,現在の国家試験の状況,千葉病院の現状として,学生のための宿舎やキッチン,千葉歯科医療センターなどの説明がありました。安川同窓会常任理事からは,台風,大雨に対する支援金の説明を含め会務報告の詳細な説明がありました。続いて昭和46年卒の山田議長の下,各部報告,外部会議報告等が行われました。次期会長選任の件では橋本会長の留任が承認され,上程された議案はすべて承認,鈴木副会長から閉会の辞があり総会は無事終了しました。
 記念講演会は,「インプラントを再び“唾棄すべきもの”としないためには?」という演題で東京歯科大学臨床教授でブローネマルク・オッセオインテグレーションセンター院長小宮山彌太郎先生から講演が行われました。主な講演内容は,近代歯科医学に大きな発展をもたらしたもののうち,ハードウエアとしてオッセオインテグレーテッドインプラントがあるが,全ての症例にインプラントがベストだとは考えず,修復の単なる一選択肢に過ぎず,天然歯は最も素晴らしいものである。インプラント療法は,非常に長期に安定した治療法となったことからも,自身で手掛けた治療の結果に対しては,患者が先に死ぬか,自分が先に死ぬかを考えることが当然の治療法である。現在インプラントはマネーゲームに飲まれており,今後大きな社会問題になり,トラブルはどんどん増えていくと思われる。そのトラブルを避けるためには,医科歯科連携や歯牙喪失の原因を含めた歯科病歴の把握などを確実に行える能力を必要とする。常にretreatability(再治療可能性)が必要であることを意識して治療計画を立て進むべきであると締めくくられました。インプラント治療に対する近年の治療への取り組み方の甘さを同窓一同認識し,気持ちが引き締まる思いでした。
 懇親会は竹内常任理事の司会のもと,成瀬監事の開宴の辞,橋本会長の挨拶,来賓としてご臨席いただいた愛知県歯科医師会椙村豊彦副会長のご挨拶に続いて河野監事の乾杯で始まりました。
 アトラクションとしては前年に大変好評であった瑞穂区で開業されている勝瀬佐和子先生と我らの小関専務がピアノを務めるVocal Piano DUO(DEARs)の素晴らしい演奏があり,途中,名曲「星に願いを」では鈴木副会長の見事なトランペットが加わり懇親会は大いに盛り上がりました。
 締めは井上理事の指揮のもと,全員で校歌を斉唱したのち,夫馬監事より閉宴の挨拶があり,無事お開きとなりました。

(平成9年卒・井上 敬介 記)